11月2日、岐阜県可児市にて「BEGINコンサート&第五回一五一会世界大会」が盛大に行われました。
「一五一会」とは、長年にわたり多くのミュージシャンに支持されているアコースティックギター工房『ヤイリギター』が、沖縄の伝統楽器である三線との融合を目指して開発した新しい弦楽器です。この楽器は指一本で弾き語りが楽しめるという特性を持ち、2003年の誕生以来、多くの音楽活動に活用されています。
今回の世界大会は、「一五一会」を使用することを条件にしたオープンな音楽イベントであり、多彩な出演者たちが自由な形式でパフォーマンスを披露しました。2012年、2013年に開催された第一・第二回を経て、2022年から毎年行われているこの大会は今や岐阜県の音楽文化を象徴するイベントとなっています。
大会の冒頭では、BEGINのボーカル・比嘉栄昇とヤイリギターの社長・矢入賀光氏が参加者を温かく迎え入れ、「一五一会の故郷である可児市へようこそ」と語りました。続くパフォーマンスでは、17組の多彩なアーティストたちが登場し、個々のスタイルを活かした弾き語りやグループ演奏が繰り広げられました。
印象的だったのは、出演者たちのオリジナル曲の多さです。今年は17組中13組が自身の作品を披露し、その中には多様なジャンルが揃っていました。比嘉が一組ごとに行ったインタビューでは、「一五一会ならではの演奏方法は本当にユニークだ」と感心する様子も見られました。あるアーティストは、「ギターよりも感覚的に作曲できる」と語り、一五一会の魅力を語りました。
約2時間半にわたって繰り広げられたステージでは、観客を魅了するパフォーマンスが続き、出演者各々の吸引力が際立ちました。結果的に、団体部門の優勝者は11人のチームあつ、個人部門では楠瀬トシオが受賞しました。特に、楠瀬トシオは「一五一会の主」とも言われるほど、その演奏技術に定評がありました。
大会のフィナーレでは、全体での輪唱が行われ、「こころのこだま」を皆で歌いあげました。この瞬間、初めて会った参加者同士が心を通わせ、一期一会の感動を感じることができたのではないでしょうか。
続いて行われたBEGINのライブでは、「恋しくて」や「海の声」の名曲が披露され、観客もそれに合わせて踊る姿が印象的でした。特に、ブラジルの音楽スタイルを取り入れた「盆マルシャ」メドレーでは、会場全体が一体となり30分以上にわたりダンスを楽しむ姿が見られました。
このように、BEGINとの共同革命で生まれた「一五一会」は、単なる楽器以上の存在です。その気軽さと使いやすさは、ギターを超えた新たな音楽の楽しみ方を提供しています。今年の世界大会も、BEGINのライブも、彼らの音楽が生活の一部であり、笑顔を生む力を持っていることを実感させる素晴らしい一日となりました。