シェフラーの新技術
2024-09-19 09:16:21

IAA Transportation 2024でのシェフラーのパワートレイン技術と持続可能なソリューション

IAA Transportation 2024でのシェフラーの技術革新



2024年9月16日から22日、ドイツ・ハノーバーで開催されるIAA Transportation 2024において、シェフラーは商用車産業の変革を目指し、持続可能な運輸業界向けの新たなパワートレインおよびシャシーソリューションを披露します。シェフラーはこの展示会で、パートナーであるヴィテスコ・テクノロジーズと共に共同出展し、両社の製品がどのようにしてお互いを補完し合うかを示します。展示テーマは「Energizing Transportation. Together(運輸業界を共に活性化する)」であり、シェフラーの250平方メートルのブース(ホール12、ブースA40)で行われます。

持続可能な運輸業界への一歩



シェフラーでは、商用車のCO2排出削減を目指すため、非常に厳しいEU規則に対応したソリューションを展開します。商用車のCO2排出量は、2019年基準で2025年までに15%、2030年までには45%削減が求められています。現在、商用車とバスは世界の車両台数の4%に過ぎませんが、その輸送量の高さから、運輸業界が全体のCO2排出量の約40%を占めることになるため、この領域での取り組みは不可欠です。

シェフラーのCEOであるマティアス・ツィンク氏は、「お客様の排出削減目標を達成するサポートを通じて、変革を実現します」と述べており、エネルギー効率と資源効率に優れた各種パワートレイン技術の導入が急務であると伝えています。

電動パワートレインの革新



シェフラーは、自社の分析に基づき、2030年までに商用車の新車登録数の約20%が電動化されるとの見込みを立てています。この電動パワートレイン分野は、シェフラーの中核事業として長年にわたって発展してきました。ヴィテスコ・テクノロジーズとの合併によって、シェフラーはパワートレイン用のエレクトロニクスやソフトウェア分野での専門知識をさらに強化しています。

展示ブースでは、各種商用車向けの電動パワートレインシステムや、最先端の巻線技術を用いた電子モーター、燃料電池スタック、SiC半導体を使った800Vのパワーエレクトロニクスなど、革新的な製品が紹介される予定です。

内燃機関の効率化への取り組み



2030年時点でも全商用車の約75%には何らかの形で内燃機関(ICE)が使用されると予想されています。この背景を踏まえ、シェフラーでは、ICE技術の効率を最適化するコンポーネントやシステムの開発に取り組んでいます。特にディーゼルエンジンや水素エンジンのエネルギー効率を向上させる「iFlexAir」といった可変バルブトレインシステムが注目されています。このシステムは、特にCO2排出量を最大5%削減できる可能性があります。

高度自動運転技術の展開



最近、自動運転技術への需要が増加しており、シェフラーはこの潮流に応える形で、高度自動運転をサポートするシャシー技術や製品を展示する予定です。具体的には、電動油圧式パワーステアリングシステムや、高度自動運転要件に応じた先進的なセンサークリーニングシステムを披露します。

シェフラーは、商用車メーカー向けに量産を開始した電動油圧式パワーステアリングシステム(EHPS)に加えて、2023年から提供が始まる予定です。これらの革新的な取り組みは、運輸業界における人手不足の課題解決にも貢献することを目指しています。

終わりに



シェフラーは、約75年の歴史を有する運動技術のリーダーとして、持続可能性やエネルギー効率向上の新しい道を切り開いてきました。2023年度の売上高が163億ユーロに達するなど、その実力を証明しています。IAA Transportation 2024では、これらの取り組みを改めて紹介し、運輸業界全体への影響を広げていくことでしょう。


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