新たなトレンドの源、Oshicocoの推し活とは
ファッション業界で注目を集める「推し活」。これは単なる趣味や嗜好の領域を超え、消費行動やライフスタイル、価値観の中心に進化しています。特に、株式会社Oshicocoが実施した『推し活とファッションに関する実態調査』は、そのトレンドの多様な側面を浮き彫りにしています。
推し活の日とその意義
毎月4日は「Oshicoco推しの日」。この日は「推し活」と他の業界との新たな接点を見つけるために設定されており、推しに関連する様々な消費行動やトレンドを発信しています。推しが多様な業界と結びついている背景から、ファッションや美容、旅行、教育などへの影響も見逃せません。
調査概要と推し活層の実態
2025年5月20日から23日にかけて、Oshicocoは1,139人を対象にインターネット調査を実施しました。結果として、現場やイベントに出かける際の「参戦服」に強いこだわりを持つ推し活層が約80%に達しました。これにより、推し活はただの趣味ではなく、自己表現の手段となっていることが明らかになりました。
参戦服の意味と選び方
参戦服とは、ライブやイベント参加時に選ぶ特別な衣装を指します。推し活層の中で、参戦服を選ぶ際には「推しのイメージカラーを重視する」ことが最も多く、その次に「自分らしさ」を意識する傾向があります。実際に、約6割以上が推しのイメージカラーを考慮していることが調査で確認されました。
平均支出と購入頻度
推し活層が参戦服に支出する金額は、1回あたり「5,000円~10,000円未満」が主流で、全体の半数以上がこの金額に当てはまりました。また年間で必要となる新たな参戦服の購入回数は、約6割が「1回~2回」と回答しています。
購入場所と情報収集
多くの推し活層が「実店舗」で参戦服を購入していることも興味深い結果です。実際に商品を目で確認したい、また友人と一緒に楽しみたいという意見が多いようです。さらに、情報収集は主にSNSを通じて行われており、80%以上がInstagramからの情報チェックを行っています。
他のファンの影響力
調査の中で、約7割の参加者が他のファンの参戦服を参考にすると答えており、推し活層の美意識や流行に対する敏感さが伺えます。ファン同士が異なるスタイルを共有し合うことで、それぞれのファンダムに特有の“定番スタイル”が自然に形成されています。
Z世代からの視点
私たちはZ世代の推し活層にインタビューし、彼らの参戦服選びやトレンド形成についての視点を聞きました。彼たちの中では、推しの好みを尊重しつつも、自分のスタイルを重視する意見が多く見受けられました。また、SNSで影響力を持つオタクが流行を取り入れている様子が観察されており、本当のトレンドを生み出すのは彼らであることが強調されています。
まとめ
今回の調査によって、推し活層の参戦服に対するこだわりや、その選び方、影響を与える要因が明らかになりました。ファッション業界において「推し活」は、単なる趣味を越え、新しい自己表現のスタイルとして広がりを見せています。
将来的には、さらに多様な形での「推し活」が受け入れられ、多くの人にとって新たなライフスタイルとして定着していくことが期待されます。