アドアジアホールディングスがタイに現地法人を設立し新たな広告市場に参入

アドアジアがタイでの新たな挑戦を開始

アドアジアホールディングスが、タイ国に現地法人を設立した。この法人設立の背景には、急成長しているデジタル広告市場への参入意欲がある。タイにおけるデジタルTV市場は、MATTの調査によると22ビリオンバーツ（約67億円）と前年比50%の増加を記録するなど、目を見張る成長を見せている。

成長を続けるデジタル市場

さらに、デジタルマーケティングにも大きな成長が見られ、同じくMATTによると、こちらの市場規模は13.5ビリオンバーツ（約41億円）で前年比37%も増加している。これは、次世代のTV広告プラットフォームに対する需要がますます拡大することを示唆している。

特筆すべきは、タイ国内で「AdAsia Digital Platform」を導入している企業が20社を超え、その需要の大きさが期待されることである。タイ国内の多くのローカルメディアはオンラインのトラフィックを広く占めているにも関わらず、広告収益を拡大するための手法は限られているため、アドアジアはAdAsia Ad Networkを通じてメディアの収益最大化をサポートする方針だ。

現地法人の詳細

新設された「AdAsia (Thailand) Limited」は、次世代広告プラットフォームの開発と運用に特化し、デジタルプラットフォームの拡販を目指す。代表取締役社長には十河宏輔氏が就任し、バンコクのエムクォーティエにオフィスを構えている。

- 会社名: AdAsia (Thailand) Limited
- 所在地: 22F Bhiraj Tower at EmQuartier, 689 Sukhumvit Road (Soi 35), Bangkok 10110, Thailand
- 資本金: 8,000,000 THB
- 事業内容: 次世代広告プラットフォーム開発及び運用
- 電話番号: +66-(0)2-048-5707

今後の展望として、アドアジアは2016年内にタイ国内でAdAsia Digital Platformを200社に導入するとともに、アジア全体における需要に応えるために、50名の体制を整える計画がある。

AdAsia Digital Platformとは

AdAsia Digital Platformは、プログラマティックバイイングとレポーティング機能を一つのダッシュボードで統合して管理できる広告プラットフォームである。複数のDSPやアドネットワーク、さらには東南アジアのプレミアムメディアを結びつけたAdAsia Ad Networkを通じて、広告配信の新しい方法を提供する。

アドアジアホールディングスの新たな挑戦は、今後のデジタル広告市場にどのような変革をもたらすのか、注目が集まる。