マネーフォワードの新しいAI戦略「Money Forward AI Vision 2025」
株式会社マネーフォワードは、2025年4月2日(水)に新たなAI戦略「Money Forward AI Vision 2025」を発表しました。この取り組みは、急速に進化するAI技術を活用し、企業の業務効率を向上させるための重要なステップです。その中でも、「AIエージェント」、「AIエージェントプラットフォーム」、さらには「AXコンサルティング」という三つの主要なサービスを展開していく予定です。
現在、国内では生産年齢人口が減少しており、2050年までに約25%減少すると見込まれています。この問題は今後の社会における深刻な課題の一つです。マネーフォワードは「お金を前へ。人生をもっと前へ。」という使命のもと、バックオフィス業務のクラウド化を進め、特に個人事業主や法人の生産性向上を支援してきました。
AIエージェントの提供
マネーフォワードが展開する「AIエージェント」は、高度な自律性を持つデジタルワーカーとして設計されています。このエージェントが支援することで、特に業務の反復作業やコミュニケーションの煩雑さなどが軽減されることを目的としており、実際に経費申請や資料のリマインド、さらには勘定科目のレコメンドなど、様々な業務で活用されることが想定されています。
具体的には、経費領域では、『マネーフォワード ビジネスカード』での支払い後に自動で経費申請を提案し、その後の承認プロセスを効率化します。士業事務所向けには必要資料のリスト化やリマインド機能を持つ「資料回収エージェント」を開発中であり、2025年中には順次提供が開始される予定です。
AIエージェントプラットフォーム
また、「AIエージェントプラットフォーム」は、マネーフォワードが提供するAIエージェントに加え、外部パートナーのエージェントも使用できる環境を整え、ユーザーが最適な組み合わせで業務を効率化できるよう支援します。このプラットフォームを通じて、多様なパートナーシップを築き、より総合的なソリューションを提供することを目指します。
AXコンサルティング
さらに、「AXコンサルティング」は、企業のバックオフィス効率化を支援する新たなコンサルティングサービスです。このサービスでは、SaaSの導入支援に加え、AIエージェントを駆使することで、従来のシステムでは困難だった複雑な業務の自動化を実現します。具体的には契約書や請求書に基づく経理処理の自動化などが含まれ、業務のスピード向上と意思決定の迅速化に寄与することが期待されています。
結論
2025年に向けた「Money Forward AI Vision 2025」は、マネーフォワードがAI技術を駆使して企業の業務効率化を図るための重要な一大プロジェクトです。人手不足の問題に対して積極的な解決策を提示し、企業が本業に専念できる環境を築くための一助となることを目指しています。今後の展開に大いに期待が寄せられるとともに、AI技術の進化がもたらす変革を注視する必要があります。