2025年8月29日、株式会社給与アップ研究所とユームテクノロジージャパン株式会社が共催し、AI活用に関するオンラインセミナーが行われました。このセミナーの主なテーマは、企業が直面する業務の非効率性を解消したり、人手不足を補うためのAI導入の具体的な方法論でした。
セミナー概要
セミナーは、Zoomを利用した無料オンライン形式で、主に経営幹部や業務改善担当の方々に向けて行われました。冒頭、参加者には業務の見える化がなぜ重要かが説明され、企業が抱えている「ムダ」の存在がどのように利益を影響するかが強調されました。
業務の3つのステップの重要性
この日のセミナーで紹介されたのは、業務改革を進めるための3つのステップです。
1.
業務の見える化: 企業内で属人的になっている作業や非効率なプロセスを可視化することで、実態を把握します。特に「ジョブオペ®︎業務棚卸ワーク」が紹介され、業務内容の確認が進められました。
2.
ムダの特定: 参加者は、どの業務が重複し、どの承認プロセスが過剰であるかを数値化し、「削減可能な領域」を明確にすることが指導されました。これにより、業務の最適化の第一歩が踏み出せます。
3.
業務の再設計: 効率化が進んだ後は、無駄な業務をAIやRPAに任せることで、本来注力すべきコア業務にリソースを再配分する必要性が説かれました。
プロンプト設計力の重要性
セミナー後半では、AIを業務に取り入れるためのスキル「プロンプト設計力」が取り上げられました。AIリテラシーを高めるにあたり、特に「RSTCC」フレームワークが重要であるとされました。このフレームワークは、以下の5つの要素から構成されています。
- - R(Role): AIにどのような役割を期待するか。
- - S(Skill): AIに使用させるべき能力。
- - T(Task): AIに対して依頼したい具体的なタスク。
- - C(Context): 背景情報の提供。
- - C(Constraint): 結果に求める条件。
これらの要素を意識しながらプロンプトを設計することで、AIとのコミュニケーションがより効果的に進行し、業務の効率化や改善に直結することが強調されました。
行動への誘導
セミナーの最後には、株式会社給与アップ研究所が提供している業務の見える化や評価制度設計、AI活用に関する個別の無料相談が提案され、参加者に対して実践的な手法の導入が促されました。これにより、実際の業務にどのようにAIを役立てるかを考えるきっかけとなったことでしょう。
このセミナーで学んだ内容は、今後の企業における変革に向けて非常に価値のある情報であり、改めてAIをどうビジネスに活かすかを考える時がきていることを実感させる機会となりました。