パラスポーツ応援プロジェクトが示す新たな雇用の形と成功事例
2024年7月25日、東京では「TEAM BEYOND」によるカンファレンス「パラアスリート雇用成功の秘訣」が開催されました。このイベントでは、障がい者雇用の重要性が改めて強調され、参加企業がその取り組みを紹介しました。約80名の人事部門の担当者が集まり、オンラインでも多くの方々が参加した本カンファレンスは、大企業の事例を通じて「パラアスリート雇用」に対する理解を深める場となりました。
オープンハウスグループの市川友和オペレーションセンター部長とパラアスリートの小須田潤太が登壇し、当社の障がい者雇用とサポート体制について話しました。市川氏は、グループ内の障がい者雇用が約8割を占めるオペレーションセンターにおいて、障がい者自らが自走できる体制が構築されていることを強調。さらに、法定雇用率を上回る3%を目指す意向も示しました。
イベント内容と参加者の声
このカンファレンスでは、基調講演や事例紹介、そして交流会が行われました。基調講演では、さまざまな競技団体からの視点が述べられ、企業がいかに新しい価値を創造するかが議題となりました。
参加企業によるディスカッションも行われ、特にトヨタ自動車の代表者は、障がい者アスリートの支援やセカンドキャリアの可能性を示し、一緒に働くことの意義について発言しました。これに対し、小須田氏は、自身の経験を交えつつ、アスリートとして結果を残すことが何より重要だと力を込めました。
「恵まれた環境に感謝している」と語る小須田氏は、さらに金メダルを目指す決意を表明。パラスポーツを通じて多くの人々に希望を与えたいとの思いも述べました。
企業が進むべき道
市川氏は、障がい者の雇用を推進することが、他の従業員にとっても良い影響を与えるとし、職場環境の重要性にも言及。パラアスリートが組織の中で活躍することで、互いに刺激し合う場を作っていくことが期待されています。
オープンハウスグループでは、「やる気のある人を受け入れ、結果に報いる組織」を目指し、年齢やバックボーンを問わずチャレンジ精神を大切にしています。こうした背景が、障がい者雇用の重要性他全体の企業文化の醸成に寄与しています。
ダイバーシティとインクルージョンの取り組み
同社は、ここ数年で障がい者や女性、外国人など、多様な人材の採用を拡大。これにより職場の環境が一段と多様性を増しています。ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンへの取り組みも一層強化されていることから、今後も新たな取り組みに期待が高まります。
今後、パラスポーツを通じて形成されるインクルーシブな職場環境は、障がい者に限らず、すべての従業員にとってもウェルビーイングを促進する重要な要素となるでしょう。