アラヤの特許新規性検索サービス、AWS生成AIコンテスト特別賞を受賞
株式会社アラヤが先日、アマゾンウェブサービスジャパンによって開催された「“ビジネスをグロースする”生成AIコンテスト」で特別賞を受賞しました。この受賞は、彼らが提案した革新的な「特許の新規性検索サービス」が評価された結果です。
受賞の背景とサービス概要
アラヤは、東京都千代田区に本社を構える企業で、主に人工知能やニューロテクノロジーの研究、及びそのソリューション提供に注力しています。今回の受賞内容は、彼らが開発した「特許の新規性検索サービス」の実装を基にしたもので、特許調査の新たな可能性を切り拓くものです。
このサービスは、RAG(Retrieval-Augmented Generation)を基盤とし、生成AIとセマンティック検索技術を組み合わせています。これにより、自然言語の表現を使って、特許調査における新規性の判断を迅速かつ正確に行えるようになります。これまでの調査方法では困難だった、分野や文言が異なる類似技術の発見が容易になり、調査精度の向上と業務の効率化を実現しました。
解決する課題
特許調査は、通常、専門知識や特許分類に依存しやすいため、必然的に属人化が進んでいました。加えて、キーワード検索の限界から、見逃しが発生するという問題もありました。しかし、本サービスが導入されることで、これらの課題に対処できるようになります。具体的には:
- - 調査業務の民主化:専門知識がなくても、自然言語で調査が可能になります。
- - 調査時間の短縮:迅速な検索が実現され、業務が効率化されます。
- - 異分野技術の発見:関連性の高い技術を見つけ出すことで、イノベーションを加速します。
今後の展望
アラヤは、この特許新規性検索サービスの展開を通じて、特許調査にかかる時間とコストを大幅に削減していく計画です。さらに、今後は以下の点に注力する予定です:
- - 新規性や進歩性を数値化するスコアリングモデルの開発。
- - 調査結果を直感的に可視化できるUI/UXの改善。
- - 意匠や化学物質といった、特許以外の領域へのサービス拡張。
この基盤となるRAG技術は、特許調査以外にもさまざまな分野に応用可能であり、今後は特定のお客様のニーズに応じたカスタマイズパッケージとしての提供も目指しています。アラヤの挑戦は、特許調査だけでなく、知財戦略支援AIとしての未来へと繋がることでしょう。
会社概要
- - 会社名:株式会社アラヤ
- - 代表者:金井 良太
- - 設立:2013年12月
- - 所在地:東京都千代田区神田佐久間町1-11産報佐久間ビル6F
- - URL:https://www.araya.org/
- - 事業内容:ディープラーニング、エッジAI、自律AI、ニューロテック、研究受託など