シェフラー・ビークル・ライフタイム・ソリューションズは、電動アクスル修理に革新をもたらす新製品、RepSystem-Mを発表しました。このキットは、現代自動車のIoniqに特化したもので、電動アクスルのモーター修理を可能にします。これまでのモーター全体やアクスル全体を交換する必要がなく、損傷したベアリングのみを交換できるため、整備工場にとっても時間とコストの大幅な節約に繋がります。
この修理キットの導入により、Ioniqのオーナーは数千ユーロのコストを抑えることができるようになります。実際のところ、電動ドライブトレイン内でモータに関する問題が発生する主な原因の一つは、ベアリングの劣化であることが多く、これは騒音や振動を引き起こす要因になります。
RepSystem-Mキットには、交換を行うために必要なすべての部品が揃っており、具体的には実際のローターベアリング、ロータリーシャフトシール、Oリングなどが含まれています。また、組み立てに際して必要な締め付けトルクをもとにした詳しい修理マニュアルも付属しており、整備士が容易に作業できるよう配慮されています。さらに、シェフラーではトレーニングセッションやウェビナーを通じて、修理技術者に対してのサポートも行っています。
ヨーロッパではすでに44,000台の第1世代Ioniqが登録されており、車齢が5から8年にわたっています。この新しい修理キットは、増え続ける電気自動車のニーズに応えるために重要な一歩であると、シェフラー・ビークル・ライフタイム・ソリューションズのプロダクトマネジメント部門のマイク・エバース氏は語っています。加えて、2022年にはフォルクスワーゲンe-Golf用の電動アクスル修理キットも発表しており、2024年にはさらに他社製の電動アクスル用修理キットの展開が予定されています。
シェフラーは、OEM向けのトランスミッション、電動モータ、パワーエレクトロニクスの開発と製造に豊富な経験を有し、この新製品により全体的なモビリティの進化を支える重要な役割を果たしています。
今回のRepSystem-Mは、電子部品の専門的な修理を行う上で新たな選択肢を提供し、今後の電動モビリティ市場において競争力を高めるための取り組みの一環です。これにより、シェフラーは常に変化する市場ニーズに対応し、そのフロントラインで革新をリードしています。
私たちの未来は電動モビリティにあるとされる中、シェフラーは、効率的かつ持続可能なモビリティを実現するための先端技術と製品を提供し続けています。これからも彼らの動きから目が離せません。