Fate/Grand Order新作浮世絵木版画マシュ・キリエライト販売開始！

新作浮世絵木版画「Fate/Grand Order」登場

Fate/Grand Orderの人気キャラクター、「マシュ・キリエライト〔パラディーン〕」を題材とした新作の浮世絵木版画が登場します。この作品は、江戸伝承の高度な木版技術を用いて、聖騎士の神々しさを見事に表現したものです。これまでにリリースされたキャラクターの中に新たに加わる形で、目下のところ限定300部という希少価値も魅力の一つです。

制作の背景

浮世絵の伝統を引き継ぎつつ、新たな作品を手掛けるのは、株式会社版三の代表である坂井英治氏です。これまでにも、「セイバー/アルトリア・ペンドラゴン」や「牛若丸」など、多くの作品を手がけてきた彼らが、再びFateの世界観を江戸の技法で描き出します。

新作である「マシュ・キリエライト〔パラディーン〕」は、江戸時代の浮世絵スタイルを基に、彼女が持つ「守るために戦う」という信念を象徴する構図で描かれています。ゲーム内の印象的な名シーンを巧みに取り入れたこの作品は、8月に行われた「Fate/Grand Order Fes.2025」で先行販売され、その美しさから高い評価を受けました。

使用されている技術

この木版画の制作には、「空摺り」と「正面摺り」という2つの高度な技術が採用されています。空摺りでは、和紙に凹凸を描くことで立体感を生み出し、正面摺りでは光の加減によって模様が浮かび上がる仕組みです。両者の技術が結合することで、作品に深みと豊かな表情を与えています。

江戸木版画の職人たちは、文化庁の認定を受けた技術者たちであり、その彫摺の技術は国指定の文化財に選ばれるほどの高いレベルです。

使用されている和紙

この作品には、人間国宝・岩野市兵衛氏が手掛けた「越前生漉奉書」を使用しています。この和紙は、手間ひまをかけて作られ、国の重要無形文化財に指定されています。従来の楮（こうぞ）100%の厚い紙で、美術作品にとって理想的な素材です。近年では、パルプ主体の和紙が多く使われる中、真正面で楮100%の和紙を「生漉奉書」として区別することにも注目が集まっています。