森宏明選手が2026年パラリンピックに向けて内定
東京出身の森宏明選手(29)が、来年3月に開催されるミラノ・コルティナ冬季パラリンピックの日本代表に内定しました。この発表は日本障害者スキー連盟によって行われ、森選手にとっては2022年の北京大会に続く2大会連続の出場となります。
森宏明の経歴と競技人生
森選手は1996年に生まれ、淑徳高校の野球部で主将を務めていた経験があります。しかし、彼の人生は高校2年生の時に大きな転機を迎えます。猛スピードで突っ込んできた車との衝突により、両足を切断する大怪我を負ったのです。この事故は彼にとって大きな挫折でしたが、彼はその後も努力を続け、大学進学後の2017年にパラノルディックスキーを始めました。
彼は様々な大会に出場し、2019年に朝日新聞社に入社。会社でフルタイムで働きながら、日々トレーニングを重ね、パラアスリートとしての活躍を続けています。森選手はその経験から、障害を持つアスリートとしてのメッセージを広め、自身の挑戦を講演などで発信しています。
内定の喜びと今後の目標
森選手は、ミラノ・コルティナパラリンピックへの推薦が内定した際に、「応援してくれる皆様に感謝している」と語りました。また、自己の課題に向き合いつつ、スプリント力を最大限に磨き、限界を挑戦する姿勢を示しています。
朝日新聞社の支援と取り組み
森選手が所属する朝日新聞社は、彼のパラリンピック挑戦を全力で応援しています。また、同社はデフアスリートを対象とした「2025年夏季デフリンピック」にも協賛しており、障害者スポーツの支援を積極的に行っています。朝日新聞社は創刊150年を迎える2029年に向けて、障害の有無にかかわらず人々の理解と尊重を深めることを理念として進めています。
森選手の過去の競技成績
森選手は北京パラリンピックにおいて、スプリントや10kmの競技に参加し、それぞれ31位、30位という成績でしたが、混合リレーでは7位に入賞しました。
まとめ
森宏明選手は大きな逆境を乗り越え、今なお夢を追いかける姿勢が多くの人々に希望を与えています。彼の挑戦は2026年の冬季パラリンピックでの成功に向けた大きな一歩となります。私たちもその活躍を応援していきましょう。