企業と市民が集う持続可能な地域づくりのカンファレンス開催

持続可能な未来へ向けての挑戦

三重県尾鷲市では、持続可能な地域作りをテーマにした重要なカンファレンス、『尾鷲ネイチャーポジティブアクション会議』が2024年11月30日と12月1日の2日間にわたり開催されます。本イベントは、尾鷲市が主催し、国連大学サステイナビリティ高等研究所や公益財団法人日本自然保護協会などとともに協働で進められています。

カンファレンスの背景

近年、気候変動や生物多様性の損失といった地球規模の課題が深刻化しています。このような中、尾鷲市では「森、里、海」をつなげる取り組みに注力し、地域の自然資源を持続可能に管理・再生する新たなモデルを構築しています。このアプローチは、地域経済に貢献するだけでなく、自然環境の保護にも寄与するものです。特に、尾鷲市では都市部の企業と連携し、持続可能な地域づくりを加速させるための視点を提案しています。

企業が集う意味

このカンファレンスでは、企業がネイチャーポジティブ経営を実践するための具体的な場を提供します。1日目は、生物多様性を体感するワークショップが予定されており、実際に森林整備に参加しながら学びを深めていきます。2日目には、さまざまな参加者が集まり、尾鷲市の未来に向けたアクションを宣言する場となる予定です。

尾鷲の未来に向けてのアプローチ

このカンファレンスは、単に知識を得るだけでなく、企業や自治体のリーダーが相互に意見交換を行う貴重な機会です。尾鷲市の共同代表者である大澤哲也氏は、「今回のアクション会議を通じて、自然資源にお金や人が循環する社会を促進したい」と述べており、地域と企業が連携する重要性を強調しています。さらに、林篤志氏は「気候変動の影響を受ける生物たちを守るため、企業が立ち上がる必要がある」と語り、その展望を示しています。