阿倍野神輿と阪南獅子舞がハルカス巡幸
大阪の中心に位置するあべのハルカスで、地域の伝統行事である「阿倍野神輿」と「阪南獅子舞」の巡幸が行われます。2025年6月22日(日)9時00分、近鉄「大阪阿部野橋」駅のコンコースからスタートするこのイベントは、参加者に厄除けと運気上昇を願う重要な機会として地域の人々に親しまれています。
伝統と復活の歴史
阿倍野神輿は、仁徳天皇の時代に創建されたとされる阿倍王子神社に深く結びついています。この神輿は、約130年前に大阪の安土町で商人たちによって作られ、その後1907年に阿倍王子神社に合祀されました。阿倍野の地に運ばれた神輿は、地域の人々によって長年愛されてきたのです。
戦火による試練を乗り越え、戦後しばらくは復興のシンボルとして巡幸が続きましたが、少子高齢化に伴い、2017年から再び世話人たちの強い要望に応じて復活する運びとなりました。新たに地元と密接に結びつく「あべのハルカス」の協力も受け、この伝統行事は再び息を吹き返しました。
躍動する阪南獅子舞
本イベントには、阪南地区に伝わる「阪南獅子舞」も加わります。この獅子舞は、昭和の時代から夏祭り等で地域の行列に参加し、阿倍野の街を練り歩いてきました。時間の経過と共にその継承者は減少しましたが、伝統を守るために2019年には獅子のお練りが復活しました。今では、夏祭りや秋祭りでその姿を拝むことができ、地域の活力を象徴する存在となっています。
地域の力を感じる瞬間
あべのハルカスでの巡幸は本年で5回目を迎え、コロナ禍の影響を避ける形で続けられています。巡幸の際には、名前を高らかに呼ぶ声が響き渡り、地元の人々の活気と結束が感じられます。特に、この行事は大阪・関西万博が開催される前触れとして、さらなる盛り上がりが期待されているのです。
この機会に、「阿倍野神輿」や「阪南獅子舞」に触れることで、地域の伝統や文化に思いを馳せる大切さを再認識することができるでしょう。
お問い合わせと過去の様子
興味のある方はぜひ、実際の巡幸を見に訪れ、地域と歴史の大切さを感じてほしいと思います。過去の巡幸の様子など、詳細は
こちらからご確認いただけます。