株式会社チクマが、三井住友銀行の「SMBC社会課題解決推進支援融資」を受けることとなりました。この融資は、企業が抱える社会課題に向けた取り組みを評価し、アドバイスを提供する仕組みです。チクマはこれを契機に、特に環境への配慮を強化し、社会的価値創造を目指します。
ユニフォームや学生服の環境配慮型素材採用
チクマは、ユニフォームや学生服事業において、環境に優しい素材の採用を進めています。使用するポリエステルは、ペットボトル由来のものや、化学リサイクル素材、さらにはバイオ由来のポリエステルといった環境配慮型の素材を選択しています。この取り組みにより、気候変動に対して積極的に反応し、製品の環境負荷を見える化する業界初の試みであるEPD(製品環境宣言)取得を目指しています。
社会課題への取り組み
気候変動が進み、世界の平均気温は上昇し続けています。2023年は特に暑い年となり、産業革命前と比べて温度が1.5℃も上昇しました。この状況は企業にとって多くのリスクを生み出しており、素材の製造に伴うCO2排出量を削減することが求められています。チクマは、石油由来の素材使用を減らし、生成過程でのCO2排出量を削減することで、気候変動の緩和を図ることに貢献しています。
衣料品のリサイクル推進
また、チクマは2004年に全国初の「広域認定制度」による許認可を取得し、再資源化事業を展開しています。2014年には北九州市との共同事業「チクマノループ」も立ち上げ、使用済み衣料品の回収から再資源化までを行っています。このプロジェクトは、CO2排出量削減効果を数値化することにも成功し、持続可能な廃棄物処理に一役買っています。
国内の廃棄物問題
日本国内では、年間約4千万トンの一般廃棄物、約3億8千万トンの産業廃棄物が排出されています。しかし、老朽化した廃棄物処理施設や人口減少に伴う担い手不足が問題となっており、廃棄物のリサイクル率を高めることが求められています。チクマは、使用済み衣料品を自動車内装材として再利用することで、衣料品廃棄物の削減を図り、さらに「服育」を通じて資源循環に対する意識を高めています。
今後の展望
チクマは、「SMBC社会課題解決推進支援融資」を通じて、これらの取り組みをさらに推進し、社会的価値の創出を図るとともに、持続可能な社会を目指して邁進していきます。このような努力が広がることで、企業と社会が共に発展する好循環が生まれることを期待しています。
【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社チクマ 環境推進室 担当:中村
e-mail:
[email protected]
TEL:03-3667-5335(直通)
FAX:03-3667-5336
・チクマWebサイト:
http://www.chikuma.co.jp
・チクマリサイクルシステムWebサイト:
http://www.recycle-system.com/
・チクマノループWebサイト:
https://chikuma-no-loop.com/