OWNDAYSがAIアバターを導入、全国の店舗で外国人客に対応強化

OWNDAYSがAIアバターを導入

2025年3月1日、JetB株式会社とOWNDAYSが共同で、AIアバター自動接客SaaS「うちのAI Avatar」を使用した外国人顧客への対応自動化の実証実験を開始することを発表しました。この取り組みは、特に訪日外国人顧客への接客をより円滑に行うことを目的としており、AI技術を活用して全国のOWNDAYS店舗でのサービス向上を図ります。

実証実験の背景と経過

初めに行われる実証実験は、東京の「OWNDAYS 秋葉原ラジオ会館店」と大阪の「OWNDAYS 心斎橋店」でスタートします。これまでの実証実験は段階的に導入店舗を拡大しており、2025年4月にはさらに数店舗、6月より一部変更した店舗も加わります。この実証実験を通じて得られたノウハウが、2025年10月から始まる全国規模の導入に活かされます。

全国49店舗での使用が決まっており、顧客からの需要が高い「メガネは何日で受け取れるか？」や「宿泊先に届けてもらえるか？」といった疑問に対して、スムーズに対応できるようになります。導入により、スタッフ側もAIの会話履歴を確認しながら、顧客への提案や引き継ぎを効率的に行うことが可能になります。

『うちのAI Avatar』について

「うちのAI Avatar」は、アバターと対話型AIを組み合わせたシステムで、高度な回答精度を誇ります。顧客が話しかけると、人間のスタッフのように応答し、接客を行います。また、学習が容易で、自社の製品情報や接客マニュアルを学ばせることで即戦力のスタッフとして活躍します。

さらに、日本語を含む15言語に対応しており、設置するだけで多言語のサポートを提供することが可能です。これにより、訪日外国人の顧客が母国語でのコミュニケーションとスムーズな購買体験を実現できます。

OWNDAYSとJetB株式会社の意義

OWNDAYSは、13カ国に約600店舗を展開するアイウェアブランドで、その理念は「お客様の生活に寄り添う」ことにあります。一方、JetB株式会社は、AI技術に特化した企業で、さまざまなSaaSプロダクトを提供しています。両者の協力により、現場の作業効率が向上し、人手不足や人件費高騰といった店舗の課題が解決されることが期待されています。

まとめ

この新たな取り組みは、AI技術が小売業界においてどのように進化し、顧客体験を向上させるかの一例です。今後の展開に注目が集まります。AIを活用したスマートな接客が、メガネ購入の際の新しいスタンダードを築くかもしれません。日本のアイウェアブランドが世界に向けて新たな一歩を踏み出す姿に、多くの人々が期待を寄せています。