結婚相談所での出会いがもたらす幸せに迫る調査結果

株式会社ZWEIが実施した「成婚“その後”白書」は、結婚相談所で成婚したカップルの満足度に関する大規模な調査結果を発表しました。この調査は、全国の20代から50代の既婚男女2,070名を対象に行われ、結婚後の満足感や出会い方の影響を探るものです。

成婚後の満足度、第2位に輝いた結婚相談所

調査によると、現在の結婚生活に満足しているかを尋ねた結果、「学校・サークル」で出会ったカップルは75.2%の満足度を記録した一方、結婚相談所で出会ったカップルの71.4%が「満足」と回答し、第2位にランクインしました。結婚相談所での出会いは、最初から結婚を強く意識しているため、価値観やライフプランをしっかりすり合わせができ、これが高い満足度の背景にあると考えられています。

出会い方に対する偏見の現状

調査では、「出会い方に対する偏見を感じたことがあるか？」という質問に対し、「結婚相談所で出会った」と答えた人の42.6%が「偏見を感じた」と回答しました。これは「マッチングアプリ」の52.8%に次ぐ結果で、出会い方における偏見が浮き彫りとなりました。特に、結婚相談所は「条件だけで結婚相手を決める場所」という先入観が根強く残っているとされています。しかし、実際には成婚した人の多くが「愛情・人柄」を基に結婚を決めており、結婚相談所の利用者でも64.6%がその理由として挙げています。

愛情と相性の実感

「条件から始まった出会いは、結婚後に愛情を実感しにくいのでは？」という疑問に対し、調査結果は意外な事実を示しています。「条件マッチ以上の相性・愛情を感じている」と答えた相談所利用者は59.8%に上り、これは「相談所以外」の出会いと比べて約10ポイントも高い結果です。結婚相談所で出会った人々が、結婚後も深い愛情や相性の良さを実感していることがうかがえます。

従来のイメージと現実

一般的に結婚相談所は、「条件で決める冷たい出会い」と思われがちですが、実態はそれとは異なることが明らかになりました。結婚において大切なのは「キャリア観」や「家事・育児観」「経済基盤」といった将来の生活設計に関する項目が重視され、それが結婚後の満足度に繋がっているのです。

幸せの秘訣は対話の質

結婚相談所での出会いが高い満足度を生む秘訣は、妥協のない「すり合わせ」と「対話の質」にあると考えられます。多くの結婚相談所では仲人が仲介役となり、様々な条件をしっかりと見定めながら進められることが特徴です。これにより、カップル同士が互いの価値観を理解し、長期的な視野での結婚生活を考える環境が整えられます。

調査の意義と今後の展望

ツヴァイ婚活研究所の所長である落合大氏は、今回の調査によって結婚相談所での出会いが高い満足度を持つことが裏付けられたことが意義深いと述べています。結婚へのアプローチ方法として、これからの婚活の選択肢として結婚相談所を提案しております。「愛情・人柄」が結婚の決め手であることが再確認された今、婚活を考える全ての人々にとって有意義な情報を提供することができるでしょう。この調査は、11月22日の「いい夫婦の日」に併せて、今後の婚活に向けた希少な資料として広く活用されることが期待されています。