#大阪府 #大阪市 #ジルコニア #セラミックス #第一稀元素化学工業

新ジルコニア材料の開発とその特長

この度、第一稀元素化学工業株式会社が新たに開発したセラミックス材料「HSY-0774」についてお伝えします。この新材料は、カルシア安定化ジルコニアであり、レアアースを一切使用しないことが大きな特徴です。安定供給の実現と高い耐久性、さらには美しい透明感が求められるこの材料は、今後のテクノロジーの様々な面で期待される存在です。

安定供給の実現

一般的に、ジルコニアの安定化にはイットリアなどのレアアースを用いるのが通例ですが、これらは産出国が限られており、調達が難しいという課題があります。新材料「HSY-0774」はカルシア（酸化カルシウム）を安定化剤に使用することで、安定供給が可能になりました。この技術的進歩により、特定の国に依存することなく、様々な用途に向けた供給チェーンの強化が期待できます。

耐久性と透明感の両立

「DURAZR-Sシリーズ」の特性を継承する「HSY-0774」は、特に高い強度を持ち、その耐久性には定評があります。これにより、セラミックス製品が小型化・薄膜化することに寄与します。また、従来のジルコニアセラミックスが苦手とされていた高温環境や亀裂が発生しやすい状況においても、高い耐熱劣化耐性を持つため、様々な条件下でも使用可能です。

さらに、この新しい材料は透明度の向上にも成功しており、美しさも兼ね備えています。この透明感は宝飾品を始めとするデザイン性が求められる分野において大きな武器になるでしょう。

ATEDZ技術の重要性

「HSY-0774」は、当社独自のATEDZ技術（Advanced Toughness and Easy-sintering DKK Zirconia技術）によって実現されています。この技術により、通常の焼結温度よりも約200℃低い温度で焼結できるため、カルシアを原材料として活用することが可能になっています。これにより、CO2削減につながる製造プロセスも実現しています。

さまざまな用途の可能性

新しいジルコニア材料は、半導体製造装置や自動車産業の部品、さらには工業機器関連など、幅広い用途が見込まれています。また、軽量化や絶縁性の向上を実現できるため、従来金属製だった部品の代替としての役割も期待されています。

以上のように、第一稀元素化学工業が開発した「HSY-0774」は、安定供給、高耐久性、高透明感という特徴を有し、今後の市場での活躍が待たれます。この技術革新がもたらす未来に、ぜひご注目ください。

関連リンク

サードペディア百科事典: 大阪府 大阪市 ジルコニア セラミックス 第一稀元素化学工業

Wiki3: 大阪府 大阪市 ジルコニア セラミックス 第一稀元素化学工業