ユニ・チャームがインド市場に新たな進出
ユニ・チャーム株式会社は、アーメダバードに新工場を開設し、2025年2月からの稼働を発表しました。この新たな生産施設は、インドにおけるユニ・チャームの成長戦略と地域密着型のサービス提供を一層強化することを目的としています。
アーメダバード工場の背景
アーメダバード工場は、2022年に発生した火災の影響で必要となった再建計画に基づき竣工しました。新工場の稼働により、ユニ・チャームはインド国内における生産拠点を3か所に拡大し、これまで以上に安定した製品供給が可能になります。これに伴い、現地のユーザーのニーズに即した商品やサービスの開発が加速されることでしょう。
ユニ・チャームは2008年にインド法人を設立し、最初の工場を2010年にニムラナで稼働。その後、2015年にはスリシティ工場を開設し、インド市場での地位を着実に築いてきました。アーメダバード工場の開設は、これまでのアプローチをさらに深化させ、成長の次のステージへと進む大きな一歩と言えるでしょう。
巨大市場での期待
現在、インドの年間出生数は約2,300万人、総人口は14億人を超えています。このような大規模な市場において、ユニ・チャームの目指す製品は多岐にわたります。コーポレート・ブランド・エッセンスである『Love Your Possibilities』を掲げ、豊かさと共生社会の実現に向けて挑戦を続ける姿勢は、インド社会における発展に大きく寄与することでしょう。
環境と安全性への取り組み
新工場では、環境負荷を低減し、安全性を確保するために、最新の技術や設備を導入しました。中長期のESG(環境・社会・ガバナンス)目標に基づき、「気候変動対応」を重要なテーマに掲げています。具体的には、排水処理装置や再生可能エネルギーの導入を進め、2030年までに電力使用を100%再生可能エネルギーに切り替えることを目指しています。
さらに、防火設備の強化や防災訓練の充実を図り、工場全体の安全管理体制を徹底しています。これにより、万が一の事態にも備えつつ、社員の安全を確保する取り組みが進められています。
SDGsの目標達成に貢献
アーメダバード工場の竣工は、国連の持続可能な開発目標(SDGs)にも貢献することが期待されています。具体的には、クリーンで持続的なエネルギーの利用や、製品を通じた責任ある循環の実現に向けての取り組みです。ユニ・チャームは、商品やサービス提供を通じて環境や社会問題の解決に積極的に取り組み、SDGsの達成を目指していきます。
ユニ・チャームの概要
ユニ・チャーム株式会社は1961年に設立され、多岐にわたる製品を展開しています。ベビーケア、フェミニンケア、ヘルスケア、ハウスホールド製品などをはじめ、ペットケアや産業資材にも力を入れています。社員数は2023年12月時点で約16,223名を数え、今後もさらなる成長が期待されています。公式ウェブサイトも充実しており、企業の最新情報や製品に関する情報は以下のリンクからアクセス可能です。
ユニ・チャーム株式会社公式サイト
上記の取り組みを通じ、ユニ・チャームはインド市場での確固たる地位を確立し、持続可能な社会の実現を目指してまいります。