第28回日本女性骨盤底医学会開催
2026年7月25日から26日の間、長良川国際会議場では第28回日本女性骨盤底医学会が開催されました。この学会では、女性の健康や骨盤底に関する最新の研究が発表され、多くの専門家が集まりました。中でも注目を集めたのが、銀座リプロ外科の院長である永尾光一医師による研究発表です。
発表内容と研究の背景
永尾医師は、演題「フェミクッションハピネス™装着による骨盤底の変化―MRIによる解析―」を発表しました。本研究は、最近増加している弛緩した骨盤底の支持を目的とした補正下着に関する議論の一環として行われました。近年、多くの補正下着が市場に出回っているものの、その効果や作用機序についてはまだ十分に解明されていません。
本研究では、実際に「フェミクッションハピネス™」という製品を装着した際に、骨盤底構造にどのような変化が見られるかをMRI画像を用いて解析しました。対象は55歳の健常女性ボランティア1名で、経産婦でBMI21.5の方です。
研究方法と結果
研究の進行は以下の手順で行われました。
1. ボランティアの方が軽作業を伴う事務作業を行った日の夕方、軽度の尿意を自覚している状態でMRI撮影を行いました。
2. 最初に非装着の状態で撮影し、その後すぐに「フェミクッションハピネス™」を装着し、同じ条件下で再撮影しました。
3. MRI画像を比較し、肛門挙筋板の角度、膀胱の位置、後部尿道膀胱角の変化を分析しました。
MRI画像の分析によって、以下の結果が確認されました。
- - 肛門挙筋板の角度:40度から51度へ
- - 膀胱頚部および底の位置:約1.5cm前方へ移動
- - 後部尿道膀胱角:150度から90度へ
これらの結果から、「フェミクッションハピネス™」の装着は骨盤底支持構造に実質的な変化をもたらすことが示唆されました。
日常生活における観察
また、MRI評価に加え、日常生活における排尿状況についても記録しました。ゴルフを行った日のデータによると、「フェミクッションハピネス™」を装着していない状態では、17時間の間に15回の排尿があったのに対し、装着時では7回に減少しました。加えて、装着時には強い尿意の切迫感が軽減され、トイレのことを気にせず活動できたという報告もありました。
研究のまとめと今後の展望
本研究は、健常女性1名を対象とした予備的な観察研究です。MRI解析により、「フェミクッションハピネス™」の装着が骨盤底構造に与える影響が評価されましたが、今後はさらに多くの症例を検討し、結果を裏付けるための研究が必要です。
フェミクッションハピネス™について
「フェミクッションハピネス™」は、骨盤底部を下から支持するために設計された一般医療機器で、特に骨盤臓器脱に対する保存的ケアを目的としています。この商品は、日常生活において骨盤底を物理的にサポートするためのものです。
永尾光一医師は、今後も臨床研究を通じて得られた知見を科学的な根拠として発信し、患者へより良い医療を提供するための取り組みを続けていくと述べています。詳しい情報は、
銀座リプロ外科の公式サイトで確認できます。