博報堂グループ、2025年度人工知能学会にプラチナスポンサーとして協賛
株式会社博報堂DYホールディングスとその関連会社、株式会社博報堂テクノロジーズは、2025年5月27日から30日の期間に大阪で開催される「2025年度人工知能学会全国大会」においてプラチナスポンサーとしての協賛を発表しました。このイベントは国内最大規模の人工知能に関する学術的なイベントであり、過去の大会では2024年度に946件の研究発表が行われるなど、AI研究の発展に寄与している重要な場です。
この大会では、博報堂DYホールディングスが発表するオーガナイズドセッションが2件、口頭発表が7件予定されており、生活者中心のAI活用という理念のもと、現代のマーケティングや人間中心の価値創造に関する知見が提示されることが期待されています。
人間中心のAI研究拠点の設立
博報堂DYホールディングスは、AI領域における先端研究と技術開発の推進を目的とした「Human-Centered AI Institute」を設立し、「人間中心のAI活用」の研究開発に取り組んでいます。この研究所は、生活者発想に基づいたAI技術の進化を目指すものです。ただし、AI技術の開発だけでなく、さまざまなマーケティングテクノロジーの進化にも寄与します。特に、マーケティング・テクノロジー・センターでは、急速な技術革新に対応するため、社会と市場の理解を深める研究開発を行っています。
博報堂テクノロジーズは、2022年に設立されたテクノロジー戦略会社で、生活者インターフェース市場やメディア・クリエイティブ領域でのテクノロジー戦略を立案・開発しています。特に、AIやIoT技術を活用したシステム開発や、広告分野での生成AIの活用に注力しており、独自のプロダクトと技術を市場に提供しています。
大会の特徴と発表された研究内容
2025年度の人工知能学会では、博報堂グループが提案する技術力の向上や研究成果の発表が重要な目玉となります。特に、博報堂DYホールディングスからの口頭発表の一部を紹介しましょう。
1.
購買間隔を考慮したバスケット予測モデル
牛尾らの研究は、購買行動の新たな推薦手法を提案しています。探索行動とリピート行動を考慮したモデルにより、推薦精度の向上を図っています。
2.
インフルエンサーのエコーチェンバー影響分析
堀川らの研究は、ソーシャルメディアにおける情報流通の過程におけるインフルエンサーの作用を探ります。エコーチェンバー現象がどのように形成されるのかを明らかにしています。
3.
Vision-Language Model にみる性別嗜好の偏り
熊谷らの研究は、視覚と言語を同時に扱うモデルが持つBTバイアスについて新たな発見をもたらしました。
各発表は、消費者行動分析やAIと人間のインタラクションに関する研究とともに、社会での実装可能性を探ります。
AIと人間の未来を探る
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今回の協賛は、人工知能領域の研究コミュニティを支援することを目的としており、博報堂グループはこの大会を通じて革新的なAIソリューションの開発を目指します。人間中心の視点からAI技術を発展させることで、より豊かで持続可能な社会の実現にも貢献することが期待されています。博報堂グループの活動は、今後も注目されることでしょう。
本大会への参加は有料で、事前登録が必要です。興味のある方は、公式サイトをご確認ください。
公式サイト:
JSAI2025