ベーカー・ヒューズ、次世代機械監視プラットフォームOrbit 60シリーズを発表
2019年9月10日、アメリカのネバダ州ミンデン及びヒューストンより、ベーカー・ヒューズ・GEカンパニー(BHGE)の傘下であるベントリー・ネバダが、注目の新製品「Orbit 60シリーズ」を発表しました。このシリーズは、機械状態監視において次世代の進化を遂げたプラットフォームです。
Orbit 60シリーズの概要と機能
Orbit 60シリーズは、多種多様なデータを迅速に収集し、処理する能力を備えています。このプラットフォームは、機械の健全性を正確に判断するために不可欠なデータと分析をユーザーに提供します。特に、データダイオードを内蔵した初の本質的なサイバーセキュア機械監視システムとして、デバイスからベントリー・ネバダの中心的な機械管理ソフトウェア「System 1」への安全な一方向データ転送を実現します。この結果、予兆監視および診断が可能となります。
さらに、Orbit 60シリーズは、産業界の安全性と性能に関する標準を満たすSIL 2および3と、API 670の認証を取得しています。
高いデータ処理能力
このプラットフォームが持つ80のダイナミックデータチャネルは、業界平均の50を大きく上回り、倍増した100倍の信号処理能力を活かして、オペレーターの生産性を向上させます。設置面積も小さく、より効率的な配置が可能です。
Orbit 60シリーズは、ラック設置や分散型・拡張設置を通じて、幅広い産業に適応します。石油・ガス、発電、再生可能エネルギーから鉄鋼、紙・パルプといった業界に至るまで、多様な機械装置への対応が期待されます。
顧客ニーズに応える強力な分析機能
ベントリー・ネバダの社長、テリー・ナイト氏は、「お客様は、必要なデータとインサイトの提供だけでなく、将来的な拡張にも対応できる競争力のある機械保護および監視ソリューションを求めています。」と語りました。Orbit 60シリーズは、このニーズに応え、柔軟性と拡張性を追求した強力な分析機能に加え、内蔵されたサイバーセキュリティ機能によって投資コスト全体を削減し、オペレーターにプラント全体の可視性を提供します。
産業界の信頼を得た技術
ARCアドバイザリーグループのシニアアナリスト、ポーラ・ハリウッド氏は、「次世代の産業用システムは、OTとITの統合だけでなく、強固なサイバーセキュリティの組み込みが必要です。Orbit 60シリーズは、その技術革新を基に、必要な機能を設計しています。」と指摘しました。これにより、このプラットフォームは21世紀の安全性要件を満たした重要機械資産に対して信頼性を提供します。
既存システムとの連携
Orbit 60シリーズは、3500プラットフォームの状態監視機器と連携し、これを補完します。3500プラットフォームは、既に世界中で85,000台のラックが設置されており、長期的に顧客に重要なサービスを提供し続けています。
さらに詳しい情報は、
公式サイトをご覧ください。なお、現在ヒューストンで開催中のターボ機械シンポジウムでは、この新技術のデモが2701番ブースで行われています。ぜひご覧ください。
まとめ
ベントリー・ネバダの新たに発表されたOrbit 60シリーズは、製造業の未来を変える潜在能力を秘めた革新的なプラットフォームです。サイバーセキュリティと機械監視の進化を求める企業にとって、これはまさに福音となるでしょう。機械の安全性と効率を高める新しい技術として、Orbit 60シリーズから目が離せません。