櫻田智也の新作『失われた貌』が賞にノミネート
2025年8月20日に発売された櫻田智也の長編小説『失われた貌』は、このたび第39回山本周五郎賞の候補作として選ばれました。
この作品は、発売直後から多くの読者の心をつかみ、「伏線回収が気持ちいい」、「すべての登場人物が立っている」、「これぞミステリを読む喜び!」といった絶賛の声が多数寄せられています。
更に、その人気は昨年末のミステリランキングで3冠を獲得し、累計発行部数が10万部を突破するという快挙に達しました。
作品の魅力
『失われた貌』の魅力の一つは、独自の視点で描かれるミステリーです。物語は、山奥で発見される殺人事件から始まります。顔を潰され、歯を抜かれ、手首から先を切り落とされた死体が見つかり、その事態が警察の上層部を緊迫させる中、意外な展開を迎えます。
事件の報道後、現れたのは一人の小学生。彼は、自分の父親の可能性があると告白します。実は彼の父親は10年前に失踪宣告を受けており、この小さな出来事が事件の糸を引くことになります。
大胆な構成と迫力のストーリー
作品では、「事件に大きいも小さいもない」というテーマが反復され、小さな出来事が大きな謎へとつながっていく展開が描かれます。また、刑事の役割も強調され、事実を拾い上げ真実にたどり着くというミステリーの根幹がしっかりと描写されています。
著者 櫻田智也について
著者の櫻田智也は1977年、北海道に生まれました。2013年にはデビュー作『サーチライトと誘蛾灯』で第10回ミステリーズ!新人賞を受賞し、その後数々の受賞歴を重ねています。
特に、2021年には人気シリーズ「魞沢泉」の第二弾『蟬かえる』で、第74回日本推理作家協会賞と第21回本格ミステリ大賞を受賞し、その実力を証明しました。
本書『失われた貌』は彼の初の長編作品であり、彼の今までのキャリアの集大成とも言える一冊です。
まとめ
櫻田智也の新作『失われた貌』が山本周五郎賞の候補に選ばれたことは、今後のミステリー界における同作の重要性を示しています。
試し読みも可能なこの作品を是非、一度手に取ってみてください。