寿都湾の未来を探る
2025-08-15 17:18:20

子どもたちが学ぶ寿都湾の未来と海の環境保護体験

寿都湾・海と風の調査隊2025の概要



風と海に関する理解を深める体験学習イベント「寿都湾・海と風の調査隊2025」が、2025年8月5日から7日までの2泊3日の日程で、北海道の寿都町で開催されました。一般社団法人北海道海洋文化フォーラムの主催の下、小学5・6年生から選ばれた20名の参加者が、海と風のつながりを学び、体験を通じて海の未来について考える貴重な機会に恵まれました。

このイベントは、「海と日本プロジェクト」の一環として実施されており、地域の環境保護と海洋教育の重要性を伝えることを目的としています。子どもたちは、寿都湾独特の風や海の環境の変化を身近に感じることで、将来の海の未来をどう支えていくべきかを考える力を養います。

1日目: 寿都の文化と海の魅力



初日、参加者はまず「カクジュウ佐藤家」を訪れました。この建物は、明治初期に建てられた漁場建築で、当時の様子が伺える豪華な装飾や調度品が残されています。子どもたちは、古い文化に触れることで、土地の歴史や漁業の重要性について興味を掻き立てられました。

午後からは政泊漁港に移動し、海への活動が始まります。参加者はまずライフジャケットを着用して海に入り、全身でその感触を楽しみました。続いて、スタンドアップパドルボード(SUP)の体験に挑戦。多くの子どもが初めての経験ながらも、すぐに立ち上がり、楽しそうに paddling を行っていました。班対抗のレースや岸壁からの飛び込みなど、アクティビティは笑顔で満ち溢れました。

夕食は宿泊先の「ダイマル大谷会館」で、新鮮な海の幸をふんだんに使った「夏の寿都湾満喫コース」を堪能。子どもたちは「寿都ほっけめし」や「寿都夏ぶりめし」などを食べて、大満足の様子でした。

2日目: 漁業と風力発電の実態



2日目には、寿都町漁業協同組合地方卸売市場でセリの見学が行われ、ウニやナマコ、ブリなどの水揚げの様子を観察しました。子どもたちは市場の方に積極的に質問し、漁業の現場での流れを学びました。その後、風太風力発電所を訪れ、寿都町特有の「だし風」を使った風力発電の仕組みについて理解を深めました。ここでは、風の力が漁業や海洋環境に与える影響についても触れられ、学びの旅は続きます。

午後には矢追海岸で海の自然を直に体験。ウニやヒトデ、アメフラシなどを観察し、さらには海藻やプランクトンの採取を行いました。これらの体験を通じて、海の生態系についての理解が深まります。

3日目: 未来へのアイデア



最終日、子どもたちは班ごとに「寿都の海の未来」について考え、アイデアを発表しました。「水族館や博物館を作る」「洋上風力と未来の技術を融合する」といった独創的な提案が寄せられ、若い視点からの海洋の未来に対する可能性が示されました。このように、体験学習を通じて、自らの言葉で海の重要性を語る姿が印象的でした。

参加した子どもたちの声



参加した子どもたちや保護者からは「普段はできない貴重な体験ができた」「海の大切さを学び、自分たちで考えたことを発表できた」との感想が寄せられ、この体験が彼らにとってどれほど貴重なものであったかが理解できます。

この「寿都湾・海と風の調査隊2025」は、ただの学びの場ではなく、子どもたちが環境問題を自分のこととして捉え、次世代にどう海と向き合うかを考える重要な経験となりました。


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