阪神甲子園球場とモリサワが共に贈る100周年記念『甲子園フォント』
2025年2月27日、阪神甲子園球場で参加者多数を迎え、記念すべき『甲子園フォント』のお披露目式が行われました。これは、株式会社モリサワと阪神電気鉄道による100周年記念の共同プロジェクトです。プロジェクトでは、球場が歴代で親しんできた「甲子園文字」を現代風にアレンジし、実用性に優れたフォントとして生まれ変わりました。
甲子園の新たな一歩
『甲子園フォント』は阪神甲子園球場のスコアボードで使用されるほか、オリジナルグッズのデザインにも採用される予定です。これにより、球場のファンや訪れる人々に新しい体験を提供することを目指しています。
甲子園文字の歴史
阪神甲子園球場では、1983年まで職人が手書きで制作した「甲子園文字」が用いられており、その独創的な形状が多くのファンに愛されていました。1984年にスコアボードがデジタル化されてからも、その伝統を考慮して、スタッフがオリジナルの文字を設計し続けてきました。『甲子園フォント』は、その伝統を受け継ぎつつ、ゆったりとした視認性を担保したユニバーサルデザインフォントとなっており、線の太さや文字サイズが調整されています。
お披露目式の様子
お披露目式では、スコアボードに「甲子園フォント」が表示され、阪神タイガースのスターティングメンバーの名前が次々と並ぶと、会場から大きな拍手が起こりました。参加者らは、甲子園にまつわる歴史的瞬間を共に楽しみ、懐かしむとともに、新しい未来への期待感で満ち溢れていました。
開発者の思い
モリサワ社の代表取締役社長、森澤彰彦氏は、このプロジェクトが100周年の節目を迎えたことへの喜びを表明し、『甲子園フォント』がファンに愛される存在になることを願っています。また、阪神電気鉄道の谷本修取締役も、このフォントを通じて新たな歴史を生んでいこうとの意気込みを示しました。
特別展示とグッズ
『甲子園フォント』の誕生を記念した商品が、2月28日から甲子園eモールや球場のショップで販売されるほか、甲子園歴史館でも特別展示が行われています。この展示では、フォント制作の背景や、甲子園文字の歩みがパネルで紹介されており、訪問者がその歴史に触れる良い機会を提供しています。
最後に
モリサワは創業から一貫して「文字を通じて社会に貢献する」を掲げ、これからも多様なフォント開発に精力的に取り組んでいく方針です。新たな『甲子園フォント』が、阪神甲子園球場での名場面を彩ることを期待する声が多く寄せられています。今後の展開にも目が離せません。