高齢者を見守る新しい手法、『らいみー』が無料体験版をリリース
2025年3月5日、岐阜県可児市の株式会社Tri-Arrowが、高齢者向けの見守りサービス『LINEでみまもる らいみー』の無料体験版を正式にリリースしました。このサービスは、スマートフォンの操作に不安を抱える高齢者や、これから導入を考えている家族・地域関係者向けに、実際の機能を体験することが可能です。実際の使用感を“申し込み不要かつ無料”で確認できるのが特徴です。
背景とニーズ
孤独死という問題は、現代になり深刻さを増しています。政府が2024年に推計した孤独死の人数は68,000人に達し、これは交通事故死の約25倍の数字です。このような状況から、誰にも看取られずに亡くなる高齢者が増加している現実を受け、Tri-Arrowは『らいみー』というソリューションを開発しました。ユーザーが馴染みのあるLINEを活用することで、高齢者の安否確認と孤独感を和らげることを目的としています。
サービスの提供が始まった半年間、多くの反響を受け、「親が本当に使えるのか不安」という声もありました。このようなニーズに応える形で、Tri-Arrowは体験版の開発に至りました。
サービスの特徴
- - 体験開始日: 2025年3月5日
- - 体験期間: 登録から7日間
- - 対象者: 全国の高齢者、その家族、行政関係者、不動産オーナー等幅広い層
- - 料金: 完全無料
- - 利用方法: QRコードを使ってLINE友だちに登録するだけ
- - 体験内容: スタンダード/プレミアムプランの基本機能が体験可能。ただし機能には制限があります。
毎朝9時には自動で安否確認メッセージが届き、ワンタップで返答が可能です。ユーザーは自分の気分に合わせてボタンをタップするだけで安否確認が完了します。
体験のメリット
サービスの体験により、様々なユーザーが自分のニーズに応じて利点を享受できます。
- - 一人暮らしの高齢者: スマートフォンに不慣れでも直感的な操作で使えるため、簡単に安否確認ができます。誰かに見守られている安心感を感じることができます。
- - 離れて暮らす家族: 実際にサービスを体験することで「親が利用できるか」という不安を解消できます。説明では伝わらない安心感を、体験がサポートします。
- - 行政・福祉関係者: 独居高齢者への見守り手段として、地域での導入に向けた実用性を確認できます。
- - 高齢者住宅のオーナー: 導入前にサービスを確認することで、入居者の安心を確保するためのサービス比較にも役立ちます。
今後の展開
『らいみー』は、孤独死の防止だけでなく、地域全体でのつながりを育む心のインフラを目指しています。忘れられがちな高齢者のサポートだけでなく、自治体や法人との連携による導入も視野に入れています。これにより、2024年施行の「孤独・孤立対策推進法」に基づく行政施策とも連携し、より効果的に問題解決に取り組んでいく考えです。
Tri-Arrowは、現在6つの県が参加する「孤独・孤立対策推進プラットフォーム」にも参加しており、官民連携による実質的な解決に向けた取り組みを進めています。これら全ての活動を通じて、『らいみー』は単なる見守りツールにとどまらず、地域社会全体に貢献する仕組みとして成長することを目指しています。
公式サイトと体験版の詳細
無料体験版やサービスの詳細については、
こちらの公式サイトでご確認下さい。また、サービス内容をわかりやすく紹介した動画もぜひご覧ください。
今回の取り組みを是非ご興味を持っていただき、試してみてください。あなたの身近な人の安全を守る新たな手段になるかもしれません。