ピアストラブルの実態とその治療について
近年、ピアスは多くの人々に親しまれていますが、その一方でピアストラブルも増加していることが分かりました。実際、医療法人社団鉄結会が実施した調査によると、ピアストラブルを経験した人の約8割が医療機関を受診せず、放置している実態が明らかに。今回は、耳垂裂(じすいれつ)の実態とその治療法についてご紹介します。
ピアストラブルの実態
調査対象は全国の20〜50代のピアス経験者300名で、調査の結果、60%以上が何らかのトラブルを経験していることが判明しました。特に多いトラブルは、耳たぶが裂ける耳垂裂です。この耳垂裂が生じる原因の1位は「ピアスの引っ掛かり」で、52%がその影響を受けています。服の着脱やタオル使用時のちょっとした不注意が原因となっていることが多いようです。
また、特徴的なのは、耳たぶが裂けても76.3%の人が保険適用で治療可能なことを知りません。これが病院を訪れない大きな理由の一つとも言われます。多くの人々が「自然に治る」と高を括っているようですが、実際には放置した場合、傷跡が残りやすくなるだけでなく、悪化する可能性もあるのです。
耳垂裂の治療方法
耳垂裂は、保険が適用となる形成手術によって修復が可能です。この手術は局所麻酔で行われ、約30分で終了します。治療費も保険適用であれば約2〜3万円程度。しかも手術後のダウンタイムは1〜2週間と考えれば、比較的負担は軽いと言えるでしょう。しかし、耳垂裂の形成術を受けた方が再度ピアスを開けることができるのは、術後3〜6ヶ月が推奨されています。具体的には、裂けた場所からずらした位置に開けることが望ましいのです。
耳垂裂形成術について
耳垂裂形成術は、耳たぶの裂けた部分を丁寧に縫合していくリハビリ的な手術です。
形成外科の方法、Z形成術やW形成術などの技法を用いることで、傷跡を目立たせないよう配慮されています。術後は約1週間で抜糸を行い、時間が経つごとに傷跡は徐々に目立たなくなります。
正しい知識が必要な時代
このように、耳垂裂は適切な治療を受けることで改善が可能ですが、多くの人がその実情を理解していないのが現状です。医療関係者からの情報提供が重要であり、受診の必要性を伝えていくことが急務です。放置することで傷跡の悪化だけでなく、感染症のリスクも高まります。受診をためらわず、適切な情報をもとに行動することが大切です。
まとめ
ピアストラブルは身近に起こり得る問題ですが、その対処法が知られていないために多くの人が不安を抱えています。耳垂裂は形成外科の技術による治療が可能であり、適切に対処することで美しい耳たぶを再生することができます。ピアスを楽しむためには、正しい知識を身につけ、適切な時期に医療機関を訪れることが重要です。
日々の生活の中で注意を払い、おしゃれを楽しみつつも、安心してピアスをつけられるための知識を深めていく必要があります。