スマホで楽しむ！未来のエコ生活を支えるコンポスト「コンポスペット」登場

生ごみを堆肥に変える、コンポストの新しい形

私たちの生活の中で、多くの家庭から生じる生ごみは、現在も多くが燃やされ、環境負荷の大きな問題となっています。生ごみはその約80%が水分であり、その処理には大量のエネルギーが必要です。この状況を打破するため、愛知県名古屋市に本社を置く循環づくり株式会社が、「コンポスペット」というスマートなデジタルコンポストを開発し、2025年5月26日からクラウドファンディングプラットフォームCAMPFIREでプロジェクトを開始しました。

コンポストの課題とデジタル化の提案

従来のコンポストは微生物の力を利用して生ごみを分解し、堆肥へと変える方法です。しかし、アナログな方法であるため、臭いや虫の問題、さらには実施方法の不明瞭さから普及が進まないのが現状です。これを解決すべく、コンポスペットは根本的なデジタル化を図ります。この製品はセンサーとスマートフォンを連携させ、アプリを通じてコンポストの管理が行える画期的な仕組みです。

コンポスペットの特長

コンポスペットは、光触媒を用いた臭い分解機能を備え、実際に屋内での使用を可能にしています。スマホアプリ上でデジタルペットと共に育てるコンポスト体験を提供し、これまでのコンポストにはない新しい価値を提案します。家庭内で生ごみを堆肥に変えるプロセスを楽しみながら、エコライフを実現できるのです。

クラウドファンディングでの支援

循環づくり株式会社は、プロジェクト開始にあたり、CAMPFIREでクラウドファンディングを実施しています。プロジェクトの目標金額は200,000円で、リターンには室内向けのコンポスペットや家庭菜園キット、さらには夏休み自由研究セットも用意されています。これにより、消費者は自分の生活に循環を取り入れる選択肢を得られます。

小さな循環を家から始める

循環づくりの代表、濱谷政士氏は、日々の暮らしの中で生じるごみをただ捨てるだけではなく、新たな価値を見出していくことが重要だと考えています。コンポストを通じて得られた堆肥を利用して自分の家庭菜園を育て、食品のロスを減らす循環を実現し、多くの家庭がこのアクションに参加することを望んでいます。これにより、エコロジカルな暮らし方の新たなスタンダードを作っていければと強く願っています。

さらなる展開と地域への波及

クラウドファンディングは2025年6月27日まで続き、その成功後にはコンポスペットの販売が始まります。さらに、地域全体での小さな循環づくりのアクションも考えており、ご近所と連携して活用するプランが進行中です。コンポストから生まれた堆肥を使い、地域の菜園や市民農園での共同活動へとつなげることを目指します。

循環づくり株式会社は、消費型社会から循環型社会へと移行する助けをするために、「作って使って捨てる」生活様式を「循環的なものへ」と変えていく挑戦をしています。これにより、日常生活の中にも小さな循環が宿り、未来へと続く持続可能な生活が実現することを期待しています。