奈良市の未来を育む！子どもたちだけの意見交換会がスタート

夏の訪れとともに、奈良市で再び「奈良市子ども会議」が開幕しました。この画期的なイベントは、地域の子どもたちが自らの意見を表現し、まちづくりに参加するための場として位置づけられています。

開催の背景と目的

「奈良市子ども会議」は、2015年度から始まり、今年度で11回目を迎えています。毎年、参加者は市内に在住または在学している小学5年生から高校3年生までの子どもたちを公募し、その代表として意見を集約する役割を果たしています。今年のテーマは「奈良市の防災を考えよう！」。

子どもたちは、グループに分かれ、地震や火事、洪水といった自然災害に対して、自身の考えやアイディアを持ち寄ります。この活動を通じて、子どもたちは災害時に家族や地域社会に対して何ができるかを真剣に考える機会を得ます。また、最終回には、子どもたちの提案を直接奈良市長に報告する場が設けられており、この活動はただの勉強の場にとどまらず、実際に地域にインパクトを与えるチャンスとなっています。

初日の様子

初日となる7月25日（金）、奈良市役所のB1会議室には、15人の子どもたちが集まりました。彼らは4つのグループに分かれて、座学とグループワークを行いました。まず奈良市危機管理課の職員から、防災についての基本知識が伝授されました。その中で、ハザードマップの見方や、各種災害に関する情報が紹介され、子どもたちは熱心にメモを取りました。

座学の後には、実際に意見交換を行うグループワークがスタート。サポート役として参加した大学生と共に、子どもたちは自らの意見を紙に書き出し、それについて活発に意見を交わしました。彼らの真剣な表情は、地域の未来を担う重要な役割を自覚しているかのようでした。