遠隔GPUクラスター実験
2025-11-04 15:49:26

四国電力グループが『遠隔GPUクラスター』の実証実験を実施

四国電力グループ、革新的な技術の実証実験を開始



四国電力グループの株式会社STNetは、データセンター事業を進化させるために、離れた場所に設置されたGPUサーバーを結ぶ「遠隔GPUクラスター」の実証実験を実施することを発表しました。このプロジェクトは、通信ネットワークの進化に基づき、2026年度の上期中に開始される予定です。

背景と目的



生成AIや高度なシミュレーション技術の急速な進展に伴い、データ処理の効率化と迅速化が求められています。このニーズに応えるため、STNetは複数の拠点に分散されているGPUサーバーを、高速かつ低遅延のネットワークで連携させる遠隔GPUクラスターを構築することを目指しています。これにより、より大規模な計算リソースとしての活用が可能になると期待されています。

同時に、GPUサーバーの高性能化に伴い、電力消費や発熱量の増加が課題となっています。そのため、当社は効率的な冷却手法として、従来の空冷から液冷方式にシフトする計画も進めています。

実証実験の内容



今回の実証実験は以下の二つのテーマで構成されています。

1. 遠隔GPUクラスターの検証



こちらでは、異なるデータセンターに配置されたGPUサーバーをネットワークで接続し、その性能を評価します。共同実験者と連携し、システムの使い勝手や運用上の課題を見極める予定です。

2. 液冷方式GPUサーバーの運用検証



この実験では、液冷方式のGPUサーバーおよびその周辺設備を導入し、効率的な運用のために必要な知見を得ることを目指しています。これにより、GPUサーバーの運用環境を改善し、電力消費を抑えつつ性能を向上させることが期待されます。

STNetの展望



STNetは実証実験を通じて得られた知見をもとに、遠隔GPUクラスターや液冷設備に関する構築・運用ノウハウを磨き、今後のサービス検討に活用する考えです。新しい技術の導入と検証を継続しつつ、お客様のビジネスニーズに応じたサービス提供を行い、より良い未来を目指します。

お問い合わせ



本発表に関する詳細な情報は、STNetの経営戦略部広報課までご連絡ください。


また、実験に関する問い合わせは研究開発部までお願いいたします。




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会社情報

会社名
株式会社 STNet
住所
香川県高松市春日町1735番地3
電話番号
087-887-2400

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