東南アジア産直ECプラットフォームSECAI MARCHEへの出資と新たな可能性

東南アジア産直ECプラットフォームSECAI MARCHEへの出資

グローバル・ブレイン株式会社が運営するKURONEKO Innovation Fund 2号（KIF2号）が、東南アジアの生鮮食品を直接消費者に届けるために株式会社SECAI MARCHEに出資したことが発表されました。SECAI MARCHEは、東京都千代田区に本社を構え、主に日本とマレーシアの生鮮食品を提供するECプラットフォームです。

SECAI MARCHEのビジョンと課題解決

東南アジアの流通には、効率的でない中間流通が多く、これにより生産者は自らの製品を求める顧客にアクセスしにくく、消費者は必要な食材を確保することが困難です。さらに、温度管理の問題も存在し、食品が適切な管理下で運ばれることが少なくなっています。これにより、食品の品質劣化や廃棄率の増加という問題が発生しています。

SECAI MARCHEはこうした問題を解決するために、独自のコールドチェーンを構築し、品質管理を徹底したフルフィルメントサービスを提供しています。このサービスにより、生産者は新しい販路を得ると共に、消費者は信頼できる食材を手に入れることができます。商品の安定供給を実現するために、AIによる需要予測や最適な配送ルートの算出という物流のデジタルトランスフォーメーション（DX）を取り入れています。

出資の背景と期待

グローバル・ブレインは、SECAI MARCHEが東南アジア市場において生鮮品のコールドチェーンを築いている点を評価し、出資を決定しました。KIF2号のLPであるヤマトホールディングスと協力して、SECAI MARCHEの事業拡大を支援することを目的としています。出資を通じて、フルフィルメントサービスの強化や新たな市場開拓が期待されています。