映画『気づかなくてごめんね』英語版の完成
短編映画『気づかなくてごめんね〜デイサービス編』が英語版を完成させ、12月23日よりYouTubeにて公開されることが発表されました。この映画は、聴こえの大切さを伝え、難聴による意思決定支援の重要性を考えるきっかけを与える作品です。オリジナル制作には、NPO法人日本ユニバーサル・サウンドデザイン協会が関与し、今回の英語版制作には150万円のクラウドファンディングが成功裏に実施されました。
映画制作の背景
この映画は、認知症と誤解され孤立する高齢者の姿を描いており、介護に関わる人々が難聴を理解し支えていく重要性を啓発するものです。今回、英語版が完成したことで、さらなる国際的な理解と共感を促すことが期待されています。特に日本の超高齢社会において、難聴への理解や支援の必要性は深刻な課題として捉えられており、この映画が発信するメッセージは、国内外での啓発活動を通じて、大きな影響を与えることでしょう。
クラウドファンディング成功の秘訣
当協会は、武田知大監督と代表理事中石真一路のリーダーシップのもと、クラウドファンディングを実施。Readyforプラットフォームを通じて、多くの支援を受けて目標金額を達成しました。支援者の温かい応援は、映画が実現する重要な基盤となり、感謝の念が伝えられています。
生成AIを活用した新しい翻訳手法
英語版制作には、生成AIと人の手による翻訳サービス「こんにちハロー」が大きく貢献しました。AI技術を駆使して、成熟した映像と音声の精度を確保するため、従来の方法に比べ圧倒的なスピードとコストで製作を行うことが可能になりました。この技術は、映画全編の翻訳を実現した世界初の試みであり、翻訳や映像・音声の質を向上させるために、人間の手を追加していることが特徴です。
映画の持つメッセージ
本作では、聴力の低下がもたらす孤独感や誤解に直面する高齢者の物語が描かれています。状況が変わる中で、周囲の理解が得られるようになり、支援機器の使用によって生活に笑顔が戻る様子が映し出されており、見ている人々に深い感動を与えることでしょう。特に、主人公が使用する対話支援機器「Comuoon」は、聴こえの壁を越えてコミュニケーションを可能にする重要な役割を果たしています。
今後の活動
映画『気づかなくてごめんね』の英語版は、今後、YouTubeや各種上映会を通じて多くの人々に届く予定です。海外での啓発活動に役立てつつ、聴こえ支援スピーカーなどの提供を通じて、誰もが聴こえやすい社会の実現を目指します。詳細情報はウェブサイト(http://u-s-d.jp/)でご覧いただけるので、ぜひチェックしてみてください。
企業の紹介
「こんにちハロー」は、生成AIを活用し、人の手で細やかな部分まで配慮した翻訳サービスを提供しています。AIだけでは捉えきれない部分を人間が補うことで、高精度な翻訳を実現しており、業界に新たな風を吹き込んでいます。映画『気づかなくてごめんね』の成功も、その技術背景に支えられています。