国際アートアワード「HERALBONY Art Prize 2024」グランプリに浅野春香氏、異彩の才能が世界へ

株式会社ヘラルボニーが主催する国際アートアワード「HERALBONY Art Prize 2024」にて、応募総数1,973点の作品の中から、浅野春香氏の作品「ヒョウカ」がグランプリに輝きました。

浅野春香氏は、20歳で統合失調症を発症後、入退院を繰り返しながら闘病を続けてきました。絵を本格的に描き始めたのは29歳の頃。受賞作品である「ヒョウカ」は、自身の心の葛藤と、評価されたいという強い願望を表現した力強い作品です。

審査員を務めたクリスチャン・バースト氏は、「この作品は、まるで急速に芽生えた花のように、細かな点の配列が広がっています。植物の成長において根源的な原動力である太陽の力と、その最も華麗な結果である美の開花が組み合わされています。」とコメントし、浅野春香氏の作品が持つ力強さと繊細さを高く評価しました。

グランプリ受賞により、浅野春香氏は300万円の賞金とヘラルボニーとの作家契約を獲得しました。今後、ヘラルボニーは浅野春香氏の才能を国内外に発信していく予定です。

「HERALBONY Art Prize 2024」は、障害のある作家の才能を発掘し、社会に送り出すことを目的としています。今回のグランプリ受賞は、障害のあるアーティストが社会で活躍できる道を切り開く重要な一歩となりました。

本アワードの受賞作品は、2024年8月10日（土）より、三井住友銀行東館 1F アース・ガーデンにて開催される「HERALBONY Art Prize 2024 Exhibition」にて展示されます。本展では、グランプリ受賞作品をはじめ、企業賞、審査員特別賞を受賞した作品、そして最終審査進出作品を含む全62作品が展示され、世界11カ国から集まった、個性豊かな作品の数々をご覧いただけます。

オープニングイベントでは、グランプリ受賞者である浅野春香氏と審査員、ヘラルボニーの代表らが登壇し、アワードの意義や今後の展望について語り合う予定です。また、浅野春香氏による公開アート制作や、手話のみで行われるアートクルーズなど、様々なイベントが予定されています。

「HERALBONY Art Prize 2024 Exhibition」は、障害のあるアーティストの才能が光り輝く、感動と発見に満ちた展覧会です。ぜひ会場に足を運び、彼らの創造性と表現力に触れてみてください。