日本と韓国のeスポーツ企業が連携、新たなメディアサービスの展望

日本のeスポーツ界に新風を吹き込む業務提携

2023年12月18日、日本の映像エンターテインメント制作会社『有限会社Coo』と韓国のストリーマー支援サービスを運営する『株式会社EJN』が業務提携を結ぶこととなりました。パク・チャンジェ代表と河合真一代表が出席し、両社の関係者に見守られながら行われたこの締結式は、日韓のeスポーツ市場において新たなサービス展開の第一歩となります。

Coo社の背景

Coo社は2000年に設立され、音楽やアニメ、アート、ゲームといった多岐にわたるエンターテインメントコンテンツを制作してきました。近年では、2018年からeスポーツ関連の配信制作に力を入れ、EVO 2018やTEKKEN7 MASTER CUPなどの大規模なeスポーツ大会の制作も手掛けてきました。特にTEKKEN7 MASTER CUPでは、EJN社が提供する大会プラットフォーム『Battle.dog』との連携が強化されたことが注目されています。

EJN社の成り立ちと事業

一方、EJN社は2016年に設立され、韓国のストリーマーを対象に放送支援や視聴者とのコミュニケーションツール『Tgd.kr』を提供しています。また、eスポーツ大会運営プラットフォームである『Battle.dog』のリニューアルを進め、さらなる成長を目指しています。

業務提携の意義

この業務提携は、両社が持つノウハウを融合させて、日本市場へ新たなサービスを提供することを目指しています。EJN社のパク代表は「韓国での経験を生かして日本市場に最適なサービスを提供したい」と意気込みを語りました。河合代表も「日本と韓国の企業が連携することの重要性を認識しており、今回の業務提携が他の国々にとっても模範となるように努力したい」と述べています。これにより、両国のeスポーツメディアが健全に発展することが期待されます。