新たに設立された日本カスタマーサクセス協会
2024年11月、日本国内におけるカスタマーサクセスの普及を目指し「一般社団法人日本カスタマーサクセス協会」が設立されました。この協会は、CS(カスタマーサクセス)ストラテジストの山田ひさのり氏を中心に、テックタッチやUPDATAを含む20社以上の企業が一堂に集まり、顧客との関係をより深め、企業の持続的な成長を支援するための活動を開始します。
設立の背景
近年、サステナビリティやデジタル時代の進展によって、顧客のニーズや行動が急速に変化しています。こうした社会の動きの中で「カスタマーサクセス」という概念の重要性が増しており、特にアメリカでは多くの企業がこのアプローチを導入し、実践しています。しかし日本では、カスタマーサクセスの理解が進んでおらず、企業のリーダー層の大半がその言葉すら知らない状況です。
日本カスタマーサクセス協会は、このような現状を変え、「顧客と共に企業が持続的に成長できる社会を実現する」というビジョンのもと、カスタマーサクセスの概念を広める活動を行います。具体的には、企業が顧客の成功を支援するためのノウハウや実践的方法を伝え、企業成長の新たな戦略として普及させることを目指します。
協会の実施内容
協会は、カスタマーサクセスに関する情報提供や調査を行うとともに、セミナーやワークショップなどを通じて、企業同士の情報交換を促進します。これにより、特にSaaS分野でのカスタマーサクセスの実践事例を共有し、「カスタマーサクセス実態調査」によって、業界の現状をデータとして収集・発表していきます。
また、正会員を対象とした教育プログラムや勉強会を開催し、実践的な育成を図ります。
リーダーシップ
協会の代表理事である山田ひさのり氏は、著書『カスタマーサクセス実行戦略』の著者であり、カスタマーサクセス分野での第一人者とされています。Sansan株式会社でカスタマーサクセス部門を率いた経験を背景に、さまざまな企業での支援活動を行っています。
常任理事にはテックタッチの代表である井無田仲氏、UPDATAの岡村雅信氏、アドビ株式会社の山本悟史氏など、多様な業種からの専門家が揃っており、各々が持つ知見を活かして協会の活動を推進します。
カスタマーサクセスの重要性
カスタマーサクセスとは、顧客の成功を追求するビジネス手法として、企業と顧客との関係を長期的に構築することを目指します。これは単なる顧客対応ではなく、顧客のニーズを深く理解し、ビジネスに反映させることを含みます。顧客満足度の向上だけでなく、企業の業績とも直結しています。
日本カスタマーサクセス協会の設立は、これからの日本においてビジネスの成長に欠かせないカスタマーサクセスの普及へ向けた第一歩となります。多くの企業がこの発展に共感し、参加することで、全体としてのビジネスの質を高めることが期待されます。
結語
カスタマーサクセスは、企業と顧客が共に成功を収める新たな領域です。日本カスタマーサクセス協会の活動を通じて、より多くの企業がこの考え方を実践し、顧客との信頼関係を深めることが重要です。今後、協会からの新たな情報や取り組みに目を向けていきたいものです。
詳細や正会員への申し込みについては、公式ホームページをご覧ください。
日本カスタマーサクセス協会公式サイト
設立に際してのより詳しい情報は、以下のリンクをご参照ください。
協会に関するお知らせ