ウクライナのデータ駆動型農業の実証研究
ウクライナでの農業復興に向けたプロジェクトが、確かな成果を上げています。東京都港区に本社を置くe-kakashiグリーン株式会社の取り組みとして、AIを活用したデータ駆動型農業が進行中です。このプロジェクトは、日本の経済産業省の支援と国連工業開発機関(UNIDO)の協力を受けており、2025年3月3日から実施されています。
フィージビリティ・スタディの目的
本プロジェクトの目的は、ウクライナの主要作物の一つであるヒマワリやトウモロコシの生産性を回復し、土壌の健康を保つことです。この過程で、持続可能な農業を実現するための具体的な施策を模索しています。
実証研究の内容
データ駆動型農業の実証として、環境データと衛星画像を組み合わせたAIモデルを開発しました。本研究では、4つの農場に合計16台のe-kakashi用ゲートウェイを設置し、環境データを収集。これにより、広範囲な収穫状況の把握が可能となりました。
ヒマワリとトウモロコシの収穫量向上
ヒマワリ
ヒマワリの生産性向上のために、枯凋剤の散布タイミングを最適化するAIを開発しました。ウクライナ全土の過去の衛星データを基に、環境データと照らし合わせて収穫に最適なタイミングを予測しました。この手法を用いたところ、最大で9.4%の収穫量の増加が確認されました。これはリヴィウ州での実績です。
トウモロコシ
トウモロコシについては、AIが提案する最適な収穫タイミングに基づき、実際に収穫を行ったところ、収穫量が約13.8%向上しました。平均で15.17t/haを記録し、従来の慣行区の13.33t/haとの差は1.84t/haとなりました。これにより、AIによる農業判断が農家の収穫に如何に寄与するかが示されました。
未来への展望
このフィージビリティ・スタディは一時的な成果に過ぎませんが、データ駆動型農業がウクライナの農業生産性向上に貢献できる明確な可能性を示しました。今後は、環境データを多様に蓄積し、AIモデルの精度を向上させることで、他の作物への応用を目指しています。グリーン株式会社は、デジタル技術を駆使して、農業の発展と戦後復興の基盤づくりに尽力します。
会社情報
グリーン株式会社は、農業向けAIソリューション「e-kakashi」を提供しています。
- - 設立: 2024年4月18日
- - 本社所在地: 東京都港区港南2-16-2 太陽生命品川ビル28F
本プロジェクトは、ウクライナの農業復興に寄与する重要な一歩であり、今後の取り組みにも期待が寄せられています。