AI英語学習の可能性
2025-08-26 09:27:11

AIを活用した英語学習の新たな可能性とその影響

日本の英語学習に革新をもたらす可能性を秘めた、AI翻訳と生成AIの協働について、株式会社みらい翻訳が立命館大学との共同研究で得られた結果を報告します。この研究では、約5000人の学部生および大学院生を対象に、AIツール「FLaT」がどのような影響を与えるかを明らかにしました。

特に、2024年度は英語学習において異なる段階にいる学生に焦点を当て、調査を2つのグループに分けて実施しました。学部1・2年生を対象とした調査①は、AIを活用した英作文のプロセスやその結果の質、自信の変化を定量的に分析したものです。対照的に、大学院生を対象とした調査②では、AIの提案をもとに自分の言葉で翻訳をする過程を質的に探究しました。

調査①の結果、生成AIを使って日本語の原文を作成し、その後AI翻訳を利用する方法が、課題にかかる時間を短縮し、さらに完成した英文の質も向上させることが確認できました。FREスコアの結果から、生成AIを活用することで英語文章の評価が高くなり、学生は時間をかけてでも質を上げたいという意向が伺えました。一方で、ポストエディットに生成AIを用いた場合、英文の質には影響が見られなかったものの、学生の自信は向上しました。

調査②では、学生が専門知識を反映させながらAIの出力を基に翻訳文を仕上げていく様子が観察されました。生成AIが学生にとっての相談相手となり、最終的な表現選びを自ら行うことで、独自の考えや思い入れが加味されるプロセスが明らかになりました。これにより、AIとの共同作業が学生の思考を助け、学習意欲を引き出す可能性が示されました。

この研究からは、AIを単なるツールとしてではなく、思考のパートナーとして位置づける新しい学びのスタイルが浮かび上がります。AIを使用する際のアプローチや目的によって、学習結果に違いが生じるだけでなく、学生の自信や知識を深める効果もあると考えられます。

今後、みらい翻訳は立命館大学との共同研究を通じて、AIとの協働によって学生の思考力や表現力を育む教育方法の深化を目指します。また、高等教育における技術パートナーとして、AIの可能性を引き出し、教育の質向上に寄与できるよう努めていきます。

本調査は、将来的に英語教育におけるAI活用の指針となるべく、学生の心理面や意識にも焦点を当てたものであり、専門的な知識や思考力を育むための新たな道筋を示しているのです。


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会社情報

会社名
株式会社みらい翻訳
住所
東京都渋谷区渋谷二丁目22番3号渋谷東口ビル 2F
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