坂上謙太氏が語るステーブルコインと規制の交差点とは

ステーブルコイン発行の最前線：規制とビジネスの融合

2025年8月22日、完全招待制イベント「WebX Fintech EXPO Osaka」が大阪で開催され、株式会社DeFimansの取締役COO/CFOである坂上謙太氏が「ステーブルコイン発行の最前線：規制とビジネスの融合」セッションのモデレーターとして登壇しました。このセッションでは、日本と米国の規制環境の違いや、ステーブルコインの実用性についての議論が行われました。

イベント詳細

- 名称: WebX Fintech EXPO Osaka
- 日時: 2025年8月22日（金）10:00〜18:00
- 会場: ホテルニューオータニ大阪

議論の焦点

日本では、ステーブルコインの規制が整備されているが、榊原健太氏（Circle Internet Group Japan Country Manager）は「100万円の上限が成長の壁」と指摘しました。これに対し、磯和啓雄氏（株式会社三井住友フィナンシャルグループ執行役専務）は、「米国では国債金利の高さがステーブルコインの普及を加速させているが、日本は低金利で困難に直面している」と分析しました。

一方、企業の資金プーリングやグローバル送金も重要なユースケースとして話題になりました。齊藤達哉氏（株式会社Progmat代表取締役）は「相互運用性を持つステーブルコインは、既存の決済手段を超える可能性がある」と強調し、磯和氏は「リアルタイムで資金を動かせれば効率は劇的に向上する」と期待を寄せました。

日本の課題と未来

総じて、登壇者たちは日本が規制で先行している一方で、低金利や資本規制といった課題を抱えていることを認識しました。しかし、AIやトークン化との親和性を考慮すれば、今こそ実装に踏み出す好機であるとの見解が一致しました。これにより、ステーブルコインやブロックチェーン技術が新たなビジネスチャンスをもたらす可能性が大いに期待されます。