ジオフェンシングとブロックチェーンを駆使した新しい企業コイン管理システム

企業コイン「OOIRI」の新たな活用法

カブドットコム証券株式会社が、ジオフェンシング技術とブロックチェーンを駆使して新たな企業コイン「OOIRI」の管理サービスを開始しました。この取り組みは、社員同士のコミュニケーションの活性化や、働き方改革の推進を目指しています。

OOIRIの特徴と目的

「OOIRI」は、ブロックチェーン上で運用される企業コインで、カブドットコム証券が進めている社内施策の一環として導入されました。このコインを通じて、社員同士の感謝の意を示したり、効率的な会議運営を讃えたりするなど、さまざまな価値の創造を目指します。また、近隣の飲食店などでも利用できるような仕組みを構築し、企業内でのコイン経済圏の検証も行う予定です。

社員は、アプリを起動せずに、大手町エリアに設定された時間内に入出すると自動的にOOIRIを獲得できるという仕組みも導入されます。これにより、カブドットコム証券とMUFGイノベーションラボが推進する健康経営や働き方の改革にも寄与することを目標としています。

LINE Botとの連携

さらに、OOIRIの獲得通知はLINE Botと連携しており、社員はLINEを通じてリアルタイムで受け取ることが可能です。これにより、技術的にはブロックチェーンにIoT技術やBot技術を組み合わせた新しい企業コインの活用方法を検証していく予定です。

ZEROBILLBANKの技術

この取り組みを担当するZEROBILLBANKは、企業コインを発行・管理する『ZEROBILLコア』およびモバイル・ウォレット『Z-WALLET』を提供しています。ZEROBILLコアでは、スマートフォンや各種センサーから得た情報をブロックチェーン上に記録し、企業コインを発行します。また、付与条件をその時々の位置や時間、センサーを基に柔軟に設定できる仕組みを開発しています。

これにより、オンライン・オフラインの「行動」を取り入れたコイン配布・管理が可能で、企業コインを活用したマーケティングキャンペーンや健康経営の施策にも役立つツールとなります。

ジオフェンシング技術について

ジオフェンシング技術は、位置情報サービスを駆使して特定の地理的区域への進入または退出を認識するシステムです。スマートフォンの普及とともに、ジオフェンシングを活用したビジネスアプリの需要も増しています。この技術では、特定のゾーンに入った際に自動的に事前に登録したメッセージやクーポンが配信されることが可能です。これにより、企業は顧客とのインタラクションをより効果的に行い、マーケティング施策の精度を飛躍的に向上させることができます。