古き良きミニピアノが集う音楽祭を開催
2024年11月10日、歴史的な楽器であるミニピアノを称える「オールスター ミニピアノ フェスティバル」が大阪市中央公会堂で開催されます。本イベントでは、懐かしのミニピアノを通じて、日本の豊かな音楽文化を再発見することができます。
日本の古楽器、ミニピアノの魅力
ミニピアノは、明治36年から昭和初期にかけて日本で製作されていた小型のピアノです。当時、ピアノは高価であり、多くの家庭が手に入れることは困難でしたが、子どもたちに音楽を学ばせたいという思いから、家でも置ける小さなピアノが作られるようになりました。これらのミニピアノは、小さくても音質にはこだわられており、贅沢な職人技が施されています。
しかし、時が経つにつれて量産サイズのピアノや電子ピアノの流通が進み、精巧に作られたミニピアノは次第に姿を消してしまいました。現在では、その存在すら知られていないことも多く、まさに絶滅危惧の楽器となっています。
ピアノピアの挑戦
大阪にあるアンティークピアノの修復工房「ピアノピア」は2015年、特に小さな40鍵のミニピアノに出会いました。優しい音色と緻密な構造から、これを製作した日本の先人たちの技術と情熱が感じられました。しかし、現代社会では量産された製品が求められる中で、昔のミニピアノは放置されたままになってしまっています。そこで、ピアノピアの職人たちは、全国各地で眠っているミニピアノを見つけ出し、昔ながらの素材を使用して、一台一台丁寧に修復していきました。
音楽祭の開催
音楽祭では、この貴重なミニピアノの魅力を、一堂に集めて感じることができます。開催日には、数々の著名な音楽家たちが参加し、彼らの演奏で心に残るひとときを提供します。また、11のプログラムではミニピアノを使ったソロやデュオの演奏、公開レッスンなどが行われ、観客はその魅力に触れることができます。
特に注目すべきは、日本初のミニピアノを製造した松本楽器の作品や、ヤマハが手掛けたグランド型のミニピアノ、さらには河合楽器の世界最小のミニピアノが展示されます。こうした楽器を聴き比べることができる貴重な機会は今後なかなか得られません。
フェスティバル詳細
- 昼の部: 12:30〜
- 夕の部: 17:00〜
- - 会場: 大阪市中央公会堂 3階
- - 出演: 砂原悟、平井真美子、川口成彦、他
- - 料金: 1日通し券 6,500円/昼・夕の部 4,000円
この音楽祭を通じて、日本のミニピアノが持つ魅力や歴史を後世に伝えていく重要なイベントとして、多くの方にぜひ足を運んでいただきたいと思います。
会社情報
「アトリエピアノピア株式会社」では、アンティークピアノや足踏みオルガンの修復を通じて、過去の音楽文化を次の世代へとつなぐ活動を続けています。本音楽祭もその一環として位置づけられています。興味のある方は、公式サイトをご覧ください。
公式サイト