医療機器に新たな風
2025-08-22 12:02:15

ニューロシューティカルズが2億8,000万円調達し新ビジネスモデルを発表

ニューロシューティカルズが新たなビジネスモデル「インキュベーターVC」を発表



医療機器の開発において新たなビジネスモデルを打ち出した株式会社ニューロシューティカルズ(以下、NCI)。同社は2億8,000万円を資金調達し、「医療機器開発のジレンマ」を解決するために「インキュベーターVC」を始動することを発表しました。

医療機器開発のジレンマとは?



現代の医療現場では、多くの命を救うことができる医療機器が求められていますが、その開発には多大なコストがかかります。企業における利益追求の目的と相反する「投資回収効率」を無視して開発を進めることは難しいという現実が存在しました。この状況を受けてNCIは新たなビジネスモデルを模索していました。

新モデル「インキュベーターVC」は、医療機器の研究開発を行うアカデミアとの連携を強化し、医療ニーズに応じたスタートアップ企業支援を実施します。これにより、開発を断念せざるを得ない課題を克服し、医療機器の実用化を目指します。

インキュベーターVCの機能



インキュベーターとは、大学などの研究機関から得られた情報や研究成果を基に、起業を目指す研究者や医師をサポートする存在です。NCIはこのインキュベーター機能に加え、 Venture Capital(VC)機能を組み合わせた独自のモデルを創出することに成功しました。この新たな試みは、医療機器産業に特有のビジネスモデルの確立を目指しています。

すでにNCIは2社のスタートアップ企業投資に成功しており、この投資から得られたリターンを次の企業への投資資金に回すことで、継続的な成長を狙います。また、新たに資金が投入されたことで、より多くのプロジェクトが立ち上がり、医療分野への貢献が期待されています。

国立循環器病研究センターとの共同研究



NCIはすでに、「致死的ショック患者救済に資する国産医療機器の開発と実用化」に関する共同研究契約を国立循環器病研究センターと締結しました。このプロジェクトでは、新しい医療機器の開発を進めるだけでなく、医療機器開発の課題に対処するためのリサーチも行います。

企業と地域の協力



出資者には佐々木食品工業株式会社や加賀電子株式会社が名を連ねています。佐々木食品は、地域の特性を活かしつつ、健康志向の食品製造を行っており、NCIの理念に共鳴しました。同社社長の佐々木興平氏は、「社会を良くする事業に対する挑戦は重要であり、今回の出資もその一環」とコメントしています。

加賀電子もまた、顧客にとって最適な電子デバイスのソリューションを提供する企業であり、新たなイノベーションの創出に向けてベンチャー企業への支援を行っています。

今後の展望



今後、NCIは医療機器開発においてさらに革新を進めていくとともに、より多くの医療ニーズに対応したソリューションを提供していく方針を示しています。資金調達を起点に、命を救うための医療機器を開発し、医療分野への貢献を果たしていく所存です。NCIの挑戦は、今後の医療機器産業の発展に大きな影響を与えるでしょう。


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会社情報

会社名
株式会社ニューロシューティカルズ
住所
電話番号

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