ピカリング、PXIデジタルI/O拡張
2024-07-11 16:01:33

ピカリングインターフェース、PXIデジタルI/Oモジュールポートフォリオを大幅に拡張 - 産業用自動テストシステムの進化を加速

ピカリングインターフェース、PXIデジタルI/Oポートフォリオを大幅に拡張 - 産業用自動テストシステムの進化を加速



電気テストと検証向けモジュラー型シグナル・スイッチング/シミュレーション・ソリューションのリーディング・プロバイダであるピカリングインターフェースは、PXIベースのシステムとLXIベースのシステム向けの新しい4つの産業用デジタルI/Oファミリを発表しました。

これらのファミリは、高密度、拡張された電圧/電流範囲、プログラム可能なロジック・レベルを提供し、PXIとPXIeの両方のフォームファクタに対応しています。今回発表されたファミリの追加により、ピカリングのPXI/PXIeデジタルI/Oモジュールは、さらに広範で包括的なポートフォリオとなりました。

デジタルI/Oモジュールの役割と用途



デジタルI/Oモジュールは、外部デバイスの操作や外部ロジックとのインターフェースとして、自動テストシステムで広く使用されています。デジタル入力は、信号電圧のしきい値判定に使用され、デジタル出力は、電流ソース、シンク、またはその両方として機能します。産業用デジタルI/Oモジュールは、デジタルセンサからの信号取得、PLCなどの産業用デバイスとの通信、リレー、ソレノイド、ランプの駆動に適しています。

新しい4つのファミリ:進化するニーズに対応



ピカリングのテクニカル・エンジニアリング・マネージャーであるPaul Bovingdon氏は、「私たちは、非常に広範で使いやすい産業用デジタルI/O製品カタログを提供することに全力を注いでいます。今回発表した新しいモジュールは、お客様の進化するニーズに応えるという私たちのコミットメントを反映したものです。」と述べています。

今回の発表では、4つの新しいデジタルI/Oファミリが発表されました。

高密度デジタル出力モジュール(モデル40/42-412A)
既存の40-412 PXIデジタル入出力モジュールに、PXIeオプション(モデル42-412A)が追加された高チャネル数出力モジュールです。このファミリは、最大64チャネル(16、32、48、64出力チャネルのバリエーション)を提供し、ローサイドまたはハイサイド駆動における外部最大出力電圧範囲は50V、0.5Aです。

デュアル・プログラマブルしきい値付き高密度デジタル入力モジュール(モデル40/42-414)
新ファミリとして追加されたモデル40-414(PXI)と42-414(PXIe)は、多チャネル、高入力電圧を特長とし、バンクあたり2つのしきい値を設定できるデジタル入力モジュールです。独立した8チャネルのバンクが用意されており、モジュール全体で複数の電圧レベルを検出できます。この機能は、DMMを使用せずにデバイスが正常に動作しているかどうかを判断できるケースが多いため、機能テスト・アプリケーションで特に有用です。入力チャネル数は32、64、96、128のバリエーションがあり、それぞれにおいて最大しきい値電圧を50V、100V、200V、300Vから選択できます。このモジュールは、自動車、航空宇宙、鉄道などの用途における産業用デジタル信号の状態判定に効果的なソリューションです。外部信号調整回路が不要なため、テスト・システムの複雑さとフットプリントを削減に寄与します。

半動的デジタルI/Oモジュール(モデル40/42-419)
新しいファミリのモデル40-419(PXI)と42-419(PXIe)は、外部電源または4種類の内蔵電圧レール(+3.3V、+5V、+12V、+24Vのいずれか)を介して最大60Vで16~64のI/Oチャネルを備え、最大300mAの電流出力能力を持つデジタルI/Oモジュールです。また、各ポート/チャネルのI/O方向も選択可能です。各ポートは8チャネルあり、まとめて入力または出力として設定できます。または、1つのポート内で各チャネルを入力または出力として設定することも可能です。さらに、オンボード・メモリを使用して半動的な8ビットのパターンの取得と生成が可能です。

リレー・ドライバ・モジュール(モデル40/42-411A)
既存モデル40-411の「形状と互換性」のアップデートとして、PXIeのオプションが追加されました。16~64のローサイド出力、外部60V、1Aリレー駆動機能、低消費電力アプリケーション向けオンボード・リレー電圧供給のための3つのオプションと混合電圧オプションの4種類のチャネル数バリエーションがあります。モデル40-411A(PXI)と42-411A(PXIe)は、PXIやPXIeシステム、ピカリング製LXIモジュラー・シャーシから外部リレーを駆動するのに最適な製品です。

柔軟性と信頼性を重視した設計



モデル40/42-411A、412A、419は、過電流検出、過電圧クランプ、熱過負荷などの保護システムを備えています。そのため、フライバック・ダイオードを使わずにリレー・コイルを駆動したり、絶縁バリアを使ってリレー・コイル電流がシャーシ・バックプレーンに逆流するのを防いだりすることが可能です。モジュールを組み合わせることにより、外部供給や内部供給、ハイサイドやローサイドの駆動など、負荷容量に関するさまざまな要件に柔軟に対応することができます。

広範な接続性とサポート



モジュールのフロントパネルについては、モデル40/42-411Aおよび412Aでは78ピンのDタイプ・コネクターを、モデル40/42-414と419では160ピンのDIN 41612を採用しています。いずれも広範なコネクタ・アクセサリーで完全にサポートされています。

ピカリングインターフェースは、すべての製品に対して標準の3年保証と長期製品サポートを提供しています。価格、開発環境、連絡先など、詳細については、ピカリングインターフェースのウェブサイトをご覧ください。

ピカリングインターフェースについて



ピカリングインターフェースは、英国クラクトン・オン・シーに本社を置く、電気テストと検証向けモジュラー型シグナル・スイッチング/シミュレーションの設計/製造を行う企業です。PXI、LXI、PCIアプリケーション向けに、業界で最も広範なスイッチング/シミュレーション製品を提供しています。さらに、こうした製品のサポートのため、社内のソフトウェア・チームが開発したアプリケーション・ソフトやソフトウェア・ドライバと合わせて、ケーブル/コネクタ・ソリューション、診断試験ツールも提供しています。

ピカリング製品の仕様は世界で使用されている試験システムに対応しており、その優れた信頼性と価値に対しては高い評価が寄せられています。ピカリングインターフェースは、米国、英国、ドイツ、スウェーデン、フランス、チェコ共和国、中国での直接的な営業活動とともに、北/中南米、欧州、アジアの国々での代理店網によりグローバルな活動を展開しています。日本では、アンドールシステムサポート株式会社がピカリングインターフェースの総代理店となっています。

現在、車載、航空宇宙/防衛、エネルギー、産業機器、通信、医療、半導体などのすべての電子機器業界に対し、製品/サービスを提供しています。シグナル・スイッチング/シミュレーション製品や販売窓口の詳細については、ピカリングインターフェースのウェブサイトをご覧ください。


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