新たな友情が生まれる冒険譚『きんきんパンダのしゃぼんだま』の魅力

絵本『きんきんパンダのしゃぼんだま』の魅力

はじめに

明るくキラキラした性格のパンダ、ヤンが主人公の新刊絵本『きんきんパンダのしゃぼんだま』が発売されました。著者は長谷川稜華さんで、彼女の愛情が込められた物語が楽しめます。この作品は、単なる絵本の枠を超えたワクワク感にあふれています。

物語の概要

物語は夏休み、おじいちゃんの家に遊びに来たパンダのヤンが、友達を探す旅に出るところから始まります。周りには家も少なく、子どももいない寂しい環境の中、ヤンは不安でいっぱい。おじいちゃんからもらったしゃぼんだまストローを持ち、思い切って外に出かけることに。

そこで出会ったのが、赤トンボのサンタです。この出会いが、ヤンの冒険の始まりを告げます。しかし、旅を進めるうちにヤンはしゃぼんだまストローを忘れてしまいます。そのストローがもたらす不思議な出来事が、物語の重要な鍵となり、様々な問題を解決する手助けをしてくれるのです。

作品の特長

長谷川さんはパンダを主人公に選んだ理由として、そのやんちゃさと愛嬌に魅了されたからだと語ります。特に、彼女は上野動物園で見たパンダの姿が創作のきっかけとなり、3年をかけて絵本を完成させたそうです。彼女は、絵本を通じて子どもたちに絵や物語への興味を持ってもらうことを願っています。

さらに、作品の魅力は切り絵や貼り絵の技法にあります。これらの技法を使い、絵に深みを持たせることに成功しました。絵を通して世界観を感じることができ、読む人々に喜びを届けています。

著者プロフィール

長谷川稜華さんは、無類のパンダ好きであり、彼女の作品は熊猫をモチーフにしたものが多いです。幼稚園時代から絵に興味を持ち、独自のスタイルで絵本や絵画を制作しています。2023年12月には初の個展を中野のワインバーで開催する予定です。また、2024年には「熊猫の夏休み」を全日本アートサロン絵画大賞展に出品し、国立新美術館に展示される予定です。趣味としてプロ野球観戦や草野球、食べ歩きも楽しんでいます。