不妊治療の実態
2017-12-05 10:24:36
高度不妊治療の費用と実態調査:金銭面の壁を乗り越えるために
高度不妊治療の費用と実態
日本での不妊治療の認知度が高まる中、特に注目されるのが高度不妊治療、即ち体外受精や顕微授精に必要な費用です。最近の調査によると、その平均費用はおおよそ193万円に達し、多くの妊活者がこの金銭的負担を重く感じていることが明らかになりました。
妊活にかかる費用の実際
調査に参加した300名の女性の約5.5組に1組が、不妊検査や治療を受けた経験があるとされています。特に、高度不妊治療を受けた場合の経済的影響は甚大であり、治療を希望する多くのカップルがその費用負担から行動をためらっているのが現状です。具体的には、治療にあたるための妊活全般にかかる費用の平均は35万円。これが、より高額な高度不妊治療を経験した場合、134万円にまで増加します。
さらに、調査によると、高度不妊治療を受けた人の約6人に1人は300万円以上の費用がかかったことも示されています。これに対し、多くの妊活者は「夫婦の収入や貯金」でこれを賄おうとしており、親からの援助は僅か5.3%にとどまっています。高額な治療費が自己負担となれば、必然的に治療をためらってしまうのも無理はありません。
治療への早期着手と金銭的障壁
また、金銭面が治療においてネックとなることは多くの妊活者の共通認識です。52.3%の調査対象者が費用が安ければもっと早く治療に進んでいたと回答しており、治療頻度の増加も期待されています。これは、精神的な面でも、高額な支出を考えることで治療に踏み出すのを躊躇することがあると考えられます。
実際、国の助成金制度の拡充を望む声は多く、妊活者は自然妊娠を望みつつも、こうした治療に投資する必要を痛感しています。「もし保険適用であれば、治療へのハードルが下がるはず」という意見も少なくありません。
病院選びと転院の実態
調査では、病院やクリニックを受診した経験者の約半数が、もう少し早く通えば良かったと感じています。特に「病院に行くべきだ」との後悔の声が多く寄せられ、その中には「もう治療を始めていればよかったのに」という気持ちが表れています。適切なタイミングで診察を受けることが妊活の成功につながる可能性があります。
さらに、高度不妊治療を受けた方々の約64.5%が病院を転院した経験があり、その理由の一つは「期待した結果が得られなかったから」というものです。今後の治療においては、自分に合った病院を選ぶことがより大切であるということが伺えます。
最後に
妊活にかかる費用とその実態は、今後の社会的な課題として取り上げられるべきでしょう。高額な治療費へのサポートがなければ、多くの人がこの高い壁に苦しむことになりかねません。妊活を行っている方々がストレスを軽減し、希望を持って取り組むことができる環境が整うことが求められます。このような状況下においてこそ、妊活を支援する情報がますます重要になっていきます。
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