エポスカードが新たにAI不正検知システムを導入
国内のクレジットカード業界において、不正使用の被害が年々増加しています。特に近年では、取引の多様化に伴い不正手法も高度化しているとの報告があります。このような背景から、株式会社エポスカードは、株式会社PKSHA Technologyが提供するAIソリューション「PKSHA Security」を導入しました。これにより、クレジットカード不正使用の被害を未然に防ぐ新たな取り組みが本格的に始まります。
AIによる不正使用の抑止策
エポスカードの不正使用の検知精度を高めるため、AIを活用した「PKSHA Security」が選ばれました。このシステムは、過去の不正な行為に関するデータを学習することで、新たな不正手法に対して素早く反応することが可能です。特に、クレジットカード取引における不正被害額は、2022年には436.7億円、2023年には過去最高の540.9億円に達しており、対策が急務となっています。
この新たなシステムとの連携によって、エポスカードは不正使用を高い精度で検知し、実行率を大幅に低下させることを目指しています。また、AIは「トレンド追従型アルゴリズム」を採用し、日々変化する不正手法に対応しています。
取り組みの背景
従来のエポスカードの不正検知システムでも一定の効果がありましたが、より一層の精度向上を図るために「PKSHA Security」の導入が検討されました。3ヶ月にわたるテストを経て、高い検知精度と対応力が確認された結果、実用化に至ったのです。このシステムは、エポスカードに限らず、MUFGカードやDCカード、NICOSカードなど、さまざまなカード発行会社にも導入実績がある信頼の高いソリューションです。
今後の展望
エポスカードは、今後も「PKSHA Security」をさらに進化させ、申込者や利用者に安心してクレジットカードを使ってもらえるよう、環境整備に努めていく考えです。持続可能な安心・安全な未来を実現するためには、このようなセキュリティ対策が不可欠です。
またPKSHA Technologyにおいても、業界横断的にリスクマネジメントを強化し、さまざまな分野でのニーズに応えるべく「PKSHA Security」の普及を進めていく予定です。これにより、業界全体の安全性向上に寄与し、利用者の利便性をさらに高める環境の構築を目指します。
まとめ
エポスカードが導入したAI不正使用検知システム「PKSHA Security」は、現代のセキュリティに対する新しいアプローチとして期待されています。今後もこの取り組みを通じて、多くの利用者が安全にクレジットカードを利用できる社会の実現を目指していくことでしょう。