福祉と環境の融合を目指す「GROWTH FIELD」プロジェクト始動

福祉と環境の融合、千葉県若松町で新プロジェクト始動

千葉県若松町で、福祉と環境の課題解決を目的とした新しい取り組み「GROWTH FIELD」プロジェクトが始まりました。このプロジェクトは、AHCグループが主導し、障害を持つ方々への支援と、持続可能な環境への配慮を両立させることを目指しています。

障害福祉サービスの充実

AHCグループは、未就学期から成人後まで幅広く支援している福祉サービスを提供しています。具体的には、児童発達支援や放課後等デイサービス、生活介護、就労移行支援など、様々な事業所を運営。特に「就労継続支援B型」では、一般就労が難しい障害者に向けて、職場の提供とサポートを行っています。

この事業所では、2018年から世界最大のカブトムシとして人気のあるヘラクレスオオカブトの飼育に着手。専門家のアドバイスを受けながら、育てたカブトムシをネットオークションで販売し、利用者の工賃の向上を実現しました。

「GROWTH FIELD」プロジェクトの核

この度始まった「GROWTH FIELD」プロジェクトでは、AHCのグループ企業であるセンターネットワークが主導となり、国産の菌床椎茸の栽培やヘラクレスオオカブトの飼育、さらには関連商品の販売を行います。プロジェクトの一環として、菌床から採取した廃材は、再利用され、新たな環境資源へと生まれ変わる予定です。

特に、菌床椎茸は国産のオガ粉や米ぬかなどを用いて栽培され、食材として食品スーパーに供給されるほか、福祉事業所での食事提供にも使用される予定です。また、ヘラクレスオオカブトは「昆虫ショップ」にて販売され、その飼育キットも取り扱う計画です。

環境循環型の実現へ

このプロジェクトでは、作業を通じて障害のある方々が実際の職場で働く機会が増え、利用者の工賃向上にも寄与します。「ヘラクレスデザインラボ」ではカブトムシの飼育、「昆虫ショップ」では販売支援、「きのこハウス」では栽培作業と、利用者が様々な経験を積む機会が増えます。

「GROWTH FIELD」では、270㎡のスペースで毎月約3000kgの菌床椎茸を生産することを目指します。また、2022年の活動にはソーラーパネルの設置や、新鮮な堆肥として活用される「みんなの畑」が開発される予定です。これにより、「福祉」と「環境」が互いに協力し合う循環型の社会の実現を追求しています。

このプロジェクトは、福祉業界での新しい挑戦と、環境への配慮が融合した先駆的なモデルとなるでしょう。また、プロジェクトに関心のある方々は、ぜひプロジェクトの公式サイトを訪れてみてください。