株式会社Polyuseが建設用3Dプリンタの新技術指針を策定
建設業界における革新が進む中、株式会社Polyuseは約200件に及ぶ施工実績をもとに、建設用3Dプリンタに関する技術指針の策定に貢献しました。この指針は2025年8月に発表予定で、土木学会コンクリート委員会によって国内初の「建設用3Dプリンタ埋設型枠を用いたコンクリート構造物の技術指針(案)」としてまとめられています。
技術指針の背景とその意義
近年、建設用3Dプリンタは、省人化や工期短縮が可能な新たな技術として注目を集めています。このため、土木学会は建設用3Dプリンタを用いた埋設型枠の施工に関する技術指針を設けることを決定しました。
Polyuseは、国内の施工実績の約9割を占め、土木業界での最新の研究開発を先導している企業です。建設用3Dプリンタの技術が業界全体で急速に広がっている今、品質や性能を客観的に評価できる基準の整備が緊急の課題となっていました。
この技術指針の策定により、国内の建設用3Dプリンタ製品の品質と安全性を証明する新しい仕組みが導入され、品質が担保されていない製品の流通を防ぎます。これにより、製品選定における透明性と信頼性が向上し、業界全体の基準が確立されました。
Polyuseの役割と提供されたデータ
Polyuseは、この指針のために約1年半にわたって策定作業に参加し、同社の施工データや設計・施工例を共有することにより、埋設型枠の精度、耐久性、施工性に関する評価基準の策定に重要な役割を果たしました。
本指針は、埋設型枠を適用した構造物の設計、施工、品質管理、そして維持管理までを体系的に整理しており、建設業界の健全な発展を支える重要な基盤となります。さらに、Polyuseの知見を活かすことで、安全性と品質確保のための基準が実務的な視点で設定されました。
建設業界への影響とさらなる展望
本指針の策定は、建設用3Dプリンタ市場の信頼性向上に向けて重要な一歩となるだけでなく、業界の人手不足や迅速な施工・復旧対応を助ける新技術としての普及も加速します。Polyuseは今後も、建設用3Dプリンタ技術の実証と普及を進め、持続的な発展と技術革新を推進していく方針です。
会社概要
株式会社Polyuseは、「建設業界をテクノロジーでアップデートする」をミッションに掲げ、建設用3Dプリンタの研究・開発・提供に注力しています。ソフトウェアやマテリアル、施工支援を一貫して提供し、業界を牽引しています。
最新の建設用3Dプリンティング技術が国土交通省の新技術情報提供システム「NETIS」に登録されたことや、新製品『Polyuse One』の予約販売開始など、多くの注目を集めている同社の今後に期待が高まります。