SPACECOOL、気候変動部門での受章の裏側
SPACECOOL株式会社は、この度特許庁が主催した「EXPO2025 JPO-WIPO AWARD」において、気候変動部門の受賞企業に選ばれました。
受賞の背景
この賞は、大阪・関西万博を機に創設されたもので、JPO(特許庁)とWIPO(世界知的財産機関)の連携によるものです。社会的な課題に対して知財を有効に活用し、次世代の未来をデザインする企業を表彰することを目的としています。当社は、特に気候変動に関する取り組みにおいて評価されました。
授賞式の詳細
受賞は、10月4日(土)に大阪・関西万博のテーマウィークスタジオで行われる「SDGsに向けた知財活用促進等に関する国際フォーラム」にて発表され、その模様はYouTubeにてライブ配信されます。視聴ページは
こちらです。
SPACECOOLの技術
当社の「SPACECOOL」は、放射冷却技術に基づいた独自の素材であり、太陽光の反射率が最大95%、放射冷却によるエネルギー効率も高いことが特長です。実証試験においては、サウジアラビアで空調エネルギー消費量が平均29%減少、その結果として15年間で21トンのCO2削減が見込まれています。このように、日中の冷却の際にエネルギーを使用せず、持続可能な方法での温度管理を実現しています。
知財活用の戦略
当社は、企業の枠を超えたオープンな戦略を採用しており、大企業のカーブアウト型スタートアップとして基礎特許から応用特許まで、国内外で複数の権利を取得しています。この特許網の構築により、放射冷却機能を有効活用し、協力体制を確立しながら権利を保護しています。
企業理念
SPACECOOLは、2021年に設立された国内初のクライメートテックスタートアップです。自然界の放射冷却現象を技術的に応用し、環境負荷を軽減する素材の研究と開発を行っています。私たちの目標は、エネルギー負荷やCO2排出量を削減し、地球温暖化対策の新たな突破口となることです。
この受賞によって、我々の技術がさらに注目され、広がりを見せることを期待しています。私たちは今後も、気候変動に対する果敢な挑戦を続けていく所存です。