KADOKAWAとカカオピッコマが共同開発する新しい電子マンガマガジン
2023年12月16日、株式会社KADOKAWAと株式会社カカオピッコマが手を組み、電子マンガの新しい時代を切り開く革新的なプラットフォーム「MANGAバル」のサービスを開始します。この提携は、KADOKAWAの豊富なIP創出力とカカオピッコマの強力なプラットフォームを活かし、毎日更新されるマンガ連載を無料で提供する画期的なものです。
業務提携の背景
KADOKAWAは「世界の才能と、感動をつなぐ、クリエイティブプラットフォーマー」というミッションを掲げ、多様なメディアでIPを創出してきました。特に、電子書籍の成長が著しい中、今後は新規IPの創出をさらに強化する必要があると認識しています。一方、カカオピッコマは「ピッコマ」という電子マンガ・ノベルのプラットフォームを持ち、日本市場においても大きな成功を収めています。この両者の力を組み合わせることで、新たな読者層の開拓とIPの価値向上を目指します。
「MANGAバル」の特徴
「MANGAバル」は、毎週定期的にマンガコンテンツを更新し、誰でも無料で最新話を楽しめる新しい形の電子マンガマガジンです。週に7つの作品が曜日ごとに更新され、アクションやファンタジー、青春などさまざまなジャンルがラインナップされます。読者は、更新日には最新話を無料で楽しめる他、過去のエピソードも条件をクリアすれば無料閲覧可能です。
この新サービスは、KADOKAWAが得意とする異世界ジャンルに限らず、少年コミック、青年コミック、女性向け作品など多彩なジャンルの作品も提供される予定です。アプリ内では、最新作の感動と魅力を最大化するための最適なユーザーインターフェースが設計されており、特別な「表示領域」も用意されています。
シームレスなサービス体験
MANGAバルのスタートにあたり、カカオピッコマでは新たに「¥0マガ」という機能を導入します。更新日には、誰でも簡単に最新話を閲覧できるこのサービスを通じて、読者は待ち望んだ作品を手軽に楽しめるようになります。さらに、SNSを活用したプロモーションも行い、より多くの読者を引きつける戦略が展開されます。
期待される業務効果
この業務提携は、KADOKAWAにとって中長期にわたる業績成長を支える重要なものであり、特に新規IPの創出に力を入れていく方針です。具体的には、2028年度の売上高3,400億円、営業利益340億円をめざす中期経営計画において、約7,000点以上の新規IPを創出することが目標です。カカオピッコマとの連携により、電子書籍事業の拡充を図り、さらにはアニメ化や実写映像化を通じてIPの価値も高めていくことでしょう。
利用者が増え、人気作品の発掘・育成にも注力すれば、広がる市場での競争力が一層強化されることでしょう。新しい電子マンガマガジン「MANGAバル」の始まりは、KADOKAWAとカカオピッコマの両者にとって、さらなる成長を促す新たな一歩となることが期待されます。