日本製鉄の株主総会
2025-06-24 14:02:21

日本製鉄が株主総会で気候変動対策を巡る懸念を浮上

日本製鉄の株主総会と気候変動対策の懸念



2025年6月24日、東京にて日本製鉄の第101回株主総会が行われました。この会議の中で、同社の気候変動対策に関する懸念が強く表れ、特に石炭関連の投資拡大に対する批判が集まりました。国際的な気候NGO「スティールウォッチ」のメンバーが主導する抗議活動が行われ、参加投資家へ「鉄と私たちの未来に石炭はいらない」というメッセージが届けられました。

この問題の発端は、日本製鉄がUSスチール社を買収する際、アメリカ国内にある高炉6基を延命させる約束をしたことにあります。これにより、石炭を利用した生産体制が強化され、同社が推進している脱炭素計画との整合性が欠如していることが指摘されています。昨年の株主総会においては、気候変動に関する3つの提案がなされましたが、いずれも高い賛成票を獲得したものの、その後の具体的な改善策は見当たらない状況です。

それに伴い、株主たちからは日本製鉄の方針転換を求める声が高まり、「石炭に依存した投資方針は座礁資産リスクを引き起こす」という厳しい見解が示されました。「日本製鉄はゼロエミッションの達成を謳っていますが、実際には石炭の利用を拡大する方針を取り続けており、逆行しています」と、スティールウォッチのアジア担当、ロジャー・スミスは指摘しました。また、排出量の測定方法を変更し、名目上の低排出鋼材の提供を試みている点も非難されています。

さらに、USスチール社の2023年の温室効果ガス総排出量は2951万トンに達しており、日本製鉄の総排出量7650万トンと合わせると、年間1億トン以上に及ぶ可能性が高いと推測されます。これは日本製鉄が今後、世界最大かつ最も排出量の多い鉄鋼メーカーのひとつになることを意味します。

実際にUSスチール社の高炉改修が終了し、さらなる20年の操業が可能となった際には、既に現政権は退任していることでしょう。気候変動の回避とビジネスリスクの低減は、今まさに優先されるべき課題として強く求められています。

スティールウォッチは、スマートな投資行動を求める声が高まることを期待しており、早急な対策を日本製鉄に講じることを促しています。同社が今後の気候変動をどう捉えていくのか、株主総会での決定が重要なポイントとなります。詳細な気候変動に関する評価は、スティールウォッチの2025年報告書を参照してください。

株主総会でのアクション

このイベントは、企業の持続可能なビジネスモデルの重要性を再認識させる契機となりました。未来に向けた投資アプローチを見直す必要があるのかもしれません。日本製鉄は、温暖化対策における真剣な姿勢を示し、持続可能な未来を目指す取り組みが求められています。


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会社情報

会社名
SteelWatch Stichting
住所
Fluwelen Burgwal 58, 2511 CJ Den Haag, The Netherlands
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