AIプラットフォームの全社導入
株式会社アーキテクト・ディベロッパー(ADI)は、2025年10月1日より独自開発した社内向けAIプラットフォーム“ACAT(ADI AI Collaboration Team)”の本格運用を開始しました。この新しいプラットフォームは、社内コミュニケーションツールにAIを直接統合するという革新的な仕組みを特徴としています。そのため、社員は普段の業務を行いながら自然にAIを活用することができます。
ADIは、2025年7月に新たに設立した「AIX(AI Transformation)推進室」を中心に、社員全員が日常業務で生成AIを利用できる環境を整備し、業務の効率化と合理化を図ることで企業の競争力を強化します。
導入の背景と課題克服
生成AIの普及が進む中、新しいシステムへの適応や外部サービスを使う際の情報漏洩、運用コストに関する懸念は多くの企業にとって導入の大きな障壁でした。しかし、ADIは「AIを身近なものへ」というテーマのもと、社員が普段利用している社内チャット上でAIを利用できるような仕組みを取り入れました。これにより、新しいツールへの切り替えの手間を省き、社員は今までと同じ業務環境の中で生成AIを活用できるのです。
加えて、ADIが管理するACATを通じて各種生成AIモデルとAPIが接続されています。これにより、我々の情報はすべて当社のセキュアな環境内で処理され、外部のAIモデルに情報が流出することは一切ありません。結果として、外部への情報漏洩リスクも大幅に軽減されています。
ACATの主な機能
“ACAT”は日常業務に役立つ多様なAIエージェントから構成されています。具体的には以下のような機能が搭載されています:
- - 汎用チャット
- - Web検索
- - メール自動作成・返信文提案
- - 資料添付からの要約・書き起こし
- - 日英翻訳
- - 音声テキストデータからの自動議事録生成
このプラットフォームでは、個人チャットやグループチャットでエージェントを@メンションすることで、AIを任意の会話に参加させることができます。これにより、AIの情報を迅速に取り入れ、質の高いディスカッションやスピーディーな意思決定が可能になります。さらに、外部サービスに依存せず、企業の業務に特化した開発を行っている点がコストパフォーマンスや柔軟性の面でも他社との差を生んでいます。
今後の展望
ACATは、まず社員がAIに慣れ親しむことを目的としており、今後は利用状況やニーズに応じてエージェント機能を拡充していく予定です。これによって業務効率化にとどまらず、組織全体の知的生産性を高めることを目指します。AIX推進室は、AIとデータを活かして意思決定を可視化し、革新的な成長を促進することを志向しています。
AIの適用によって最適な解決策とデータに基づいた判断を組み合わせ、社員がより創造的で価値のある業務に集中できる環境を提供していきます。ACATは、AIを日常の業務に自然に組み込み、全社的な取り組みを通じて社員の生産性と企業の競争力を高める第一歩と言えるでしょう。今後もAIX推進室を中心に、ステークホルダーに価値のあるAI活用を推進していきます。
ADIは、「美しい暮らし方を住まいから」という理念のもと、人々の生活に貢献しつつ、不動産運用の最適解を創造し、豊かな未来を実現することを目指しています。